内容説明
宮本武蔵を心の師と仰ぐ香織と、日舞から剣道に転進した早苗。早苗が福岡に転校して離れた後も、良きライバルであり続けた二人。三年生になり、卒業後の進路が気になりだすが…。最後のインターハイで、決戦での対戦を目指す二人のゆくえ。剣道少女たちの青春エンターテインメント、堂々のクライマックス。
著者等紹介
誉田哲也[ホンダテツヤ]
1969年、東京都生まれ。学習院大学卒。2002年『ダークサイド・エンジェル紅鈴 妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。2003年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
580
武士道シリーズ、全四巻完読しました。16・17・18と三巻連続で読みましたが、モデル道、桐谷道場の歴史等のエピソードがスパイスとなり、全く飽きずに一気に駆抜けました。有川浩の解説もGOODでした。私はジェネレーションを最初に読んだのですが、やはり刊行順で16⇒17⇒18⇒ジェネレーションと読むべきだと思います。磯山香織のイメージとして、女子柔道家(武道の種目は違いますが)の野獣 松本薫(まつもと かおり;字は異なりますが同じ名前)を思い浮かべるのは私だけでしょうか?2017/04/25
zero1
424
もう迷わない。香織と早苗は高校最後の夏に突入。緑子の視線で語られる恋愛は新鮮。田原の挑戦は伏線に。玄明と吉野など脇役の話も充実。辰二郎と桐谷の関係も興味深い。大阪で最後のインハイが開幕。団体戦では早苗が不安を抱えつつ香織と勝負。田原はレナに挑む。活躍したのが平正眼の田原。終盤、彼女の視線で語られる物語はシリーズに深みをもたらす。個人戦は秘密兵器を持つレナが香織と最終決戦。そして高校卒業後の進路は?ヒロイン二人の効果抜群。早苗のツッコミと磯山父娘の会話が笑える。解説は有川浩。誉田は心に少女を飼っている。2019/08/14
射手座の天使あきちゃん
345
香織と早苗のインターハイ決勝戦、息詰まる死闘、そして涙うるうる・瞳に☆きらり~ん!の定番エンディングを想像していました(笑) 周りの人たちのエピソード(突然で戸惑う感じの話もあますが)も織り交ぜ・ひとつに繋げて、人それぞれの武士道を描き切っています 「そう。すべての道は、この武士道に通じている・・・」 いいね! (^_^)v2012/03/09
三代目 びあだいまおう
325
いよいよ高校最後の夏!じっくり堪能させて頂きました。インターハイでの直接対決を目標に香織と早苗は互いに腕を磨く。全国屈指の強豪高で揉まれる早苗、香織は下級生を、特に田原を鍛える。嬉しいのは脇を務める人らのスピンオフストーリーを挟み込んでくれたこと、グッと作品愛が膨らみました!そしてインハイ本番!レナ、田原、早苗、香織と役者も揃い、いざ!ここまで3巻、エイティーンは物語に幅が出て、登場人物達の過去や今が絡み合って特に面白く楽しめました。やっぱり大好きです❗このシリーズ。いくぞジェネレーションへ‼️🙇2019/04/28
W-G
312
あっという間に高校生活最後の一年。読む前の関心どころとしては、早苗とレナのどちらを香織の最後の対戦相手に持ってくるのかという点だった。結果は読んだとおりな訳だが、対戦順が逆だったパターンもすごく読みたい。かなり雰囲気が変わると思う。スピンオフもそれぞれ面白く、特に緑子の章はなんともいやらしい終わり方でその後が気になる。しかし、それら含めて前二作とほとんどボリュームが変わっていないので、であれば本編をもっと描きこんでほしかったという欲張りな気持ちも残った。香織とレナの試合は剣道未経験でも手に汗握る名場面。2023/11/22