内容説明
秋の月夜に、深川きっての名芸者力丸が、お座敷から忽然と姿を消した。町奉行の根岸は、配下の栗田と坂巻に探索を命じるが、やがて、栗田の新妻・雪乃も行方知れずに…。根岸肥前守が、江戸の怪異を解き明かす「耳袋秘帖」殺人事件シリーズ第四弾。根岸と力丸が知り合った一件を描いた書き下ろし短編「芸者と化け猫」を収録。
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年、福島県生まれ。立教大学法学部卒。93年、『黒牛と妖怪』で第17回歴史文学賞を受賞。2002年、第1回北東文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hugo Grove
13
猫好きには嬉しい短編付き。2018/01/11
Hugo Grove
12
再読2018/11/11
Richard Thornburg
9
感想:★★★ シリーズ第4弾! ストーリーは前作を引きずってます。 本作では力丸姐さんと雪乃さんが誘拐されてしまうのですが、前作がアグレッシブだった分、個人的にはメインに据えられている話が根岸&力丸でもなく栗田&雪乃でもないところが強い印象になって残らないため少し寂しい感じです。 過去の栄華に囚われて衰退していく吉原に華を持たせたい三浦屋の件は何とも哀れです。 吉原vs深川の話も動機としては若干弱いかな? 要所で出てくる力丸姉サンの凛とした雰囲気は好印象です。2016/03/27
Hugo Grove
8
再読2018/01/20
ao
5
力丸さんの凛とした美しさが素敵な一冊だった。たとえ同じ立場になったとしても、三浦屋やおけいの様な生き方はしないだろう。絶対に。・・・しかし、ひいさま。悪い男だったんだねぇ~。2014/06/26