出版社内容情報
83才と86才の老夫婦による暮らし歳時記です。ニュータウンでの半自給自足的な生活をおいかけました。
内容説明
83歳と86歳の菜園生活。愛知県のニュータウンで、夫婦ふたり。キッチンガーデンで野菜を育て、換気扇のない台所で保存食をつくり、玄関のないワンルームの丸太小屋で暮らす。簡素だけど優雅な歳時記です。
目次
英子さんとしゅういちさん
つばた家へようこそ!
時をためる暮らし
はる 葉っぱにさわる
小春日和に暮らす知恵
なつ シエスタは欠かせない
暮らしを渡す
あき 味覚の小包
しゅういちさんと整理整頓
ふゆ 落ち葉と空の恵み〔ほか〕
著者等紹介
つばた英子[ツバタヒデコ]
1928年生まれ。キッチンガーデナーとして、大地に根ざしたていねいな暮らしを実践中
つばたしゅういち[ツバタシュウイチ]
1925年生まれ。自由時間評論家。東京大学卒業後、アントニン・レーモンド、板倉準三の建築設計事務所を経て日本住宅公団入社。広島大学教授、名城大学教授、三重大学客員教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しいたけ
111
出版当時83歳と86歳のご夫婦。英子さん、しゅうたんと呼び合い、50数年の結婚生活で喧嘩が一度もないという。200坪のキッチンガーデンが織りなす日々の暮らし。几帳面なしゅういちさんと大雑把な英子さん。得意不得意で自然に分担する役割に、相手への思いやりが溢れている。しゅういちさんお手製の伝言板。「伝言板はね、夫婦の間にすきまをおくための工夫なんですよ。夫婦はすきまがないとダメなんですね」としゅういちさん。口うるさくして空気を悪くするよりも、すきまを使えば小春日和でいられる。二人で楽しく歳をとる幸せのお手本。2017/02/16
ちゃちゃ
91
緑の木々を背にしたお二人の笑顔が穏やかで爽やかだ。英子さん83歳、しゅういちさん86歳(出版当時)の仲良しご夫婦。手間ひまを惜しまない丁寧な菜園生活は、リタイア後の知足の生活の理想形のようで羨ましい。何事も合理性や効率性を追求する現代の生活。敢えてその流れに逆行するような生活が何と豊かに映ることか。「考えるより、見ること」「見て、感じて、おどろく心」に私たちの日々の暮らしの幸せが隠れていることを、お二人の姿は教えてくれる。私たちは日々忙しく頭でっかちで、大切な「感じる」ことを疎かにしているのかもしれない。2017/10/28
あや
78
ある日、テレビ番組で出会った、つばたさん夫妻☆ 素敵なご夫婦だなぁ、と心がポカポカしたのを覚えています。本屋でこの本を見つけ思わず購入。お互いを思いやりながら日々を過ごしておられる姿は、何とも微笑ましく、何とも羨ましく…。 本当に素敵なお二人。 第2弾の「ひでこさんのたからもの。」も楽しみです。2016/04/04
ゆきち
77
86歳のしゅういちさんと83歳の英子さんは、キッチンガーデンと雑木林がある広いお庭、しゅういちさんが建てた丸太小屋で、季節折々にしつらえを整えて、自然とともに丁寧に暮らしています。畑仕事、保存食やお菓子づくり、手仕事をなんなくこなしている英子さんは「暮らしは細かくしようと思えば、うんと細かくなるんですよ。暮らしって毎日の小さな積み重ねだもの」と。しゅういちさんはきめ細やかで整理整頓が得意。「記録がきちっと整理されてストックされていくと、人生がだんだん美しくなったいく気がするのです」と。ステキなご夫婦です。2022/12/06
ぶんこ
77
ウヮ〜、ヘェ〜、凄い!と感嘆の嵐。 里山での生活のように見えるのですが、これが高蔵寺というニュータウンの一角というのも驚きです。 里山よりも高齢ご夫婦には便利でしょうね。 日々の暮らしに細やかな手配りをされているのが素敵です。 夏と冬でリネンから障子まで替えたり、シャツからテーブルクロスまでアイロンがけ! 玄関周りの写真を拝見すると、足元が危なっかしいのにもビックリ。 いかに足腰を鍛えており、自信を持たれているかがうかがえました。 見た目を整えるというのも、生活を豊かにするのですね。 見習いたいです。2015/09/13
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