内容説明
かなわぬ恋こそ、美しい―雨の気配を滲ませた母子に宿命的に惹かれ、人生設計を投げ捨てたエリート医師(「弱法師」)。編集者の愛を得るために小説を捧げ続けた若き作家(「卒塔婆小町」)。父と母、伯母の不可思議な関係に胸をふるわせる少女(「浮舟」)。能のモチーフをちりばめ、身を滅ぼすほどの激しい恋情が燃えたつ珠玉の三篇。
著者等紹介
中山可穂[ナカヤマカホ]
昭和35年(1960)生まれ。早稲田大学教育学部英語英文科卒。1993年『猫背の王子』でデビュー。95年『天使の骨』で第6回朝日新人文学賞、2001年『白い薔薇の淵まで』で第14回山本周五郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



