内容説明
創作話を作り、読者の反応を楽しむ「ネット釣り師」たち。時には世論を動かすきっかけを作ってしまう彼らは、どういった手口で読者をダマし、そしてトリコにするのか。その鮮やかな手口の数々を、彼らの動向を15年間追ってきた人気ブロガーであるHagexが明らかにする。
目次
第1章 釣り師の世界
第2章 釣りを「マクロ視点」からみてみよう
第3章 「ミクロ視点」から釣りを見抜く重要性
第4章 釣り師はコミュニケーションを欲している
第5章 ネットスキルを駆使して釣りを見抜く
第6章 「社会の釣り」であるネットのデマを見破る
第7章 現役釣り師から聞く、釣り師の世界
著者等紹介
Hagex[HAGEX]
ネットウォッチャー。2004年、ネットウォッチ日記「Hagex‐dayinfo」を開設。日記では2ちゃんねるエピソードや炎上事件の観察記、釣りエピソード鑑定、ネットデマ検証などを行い、月間平均PVは350万。某マスコミ企業に10年以上勤め、その後フリーになるも、2014年4月から再びメディア系企業に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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四井志郎の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅわ
35
10年以上「釣り投稿」を観察している人気ブロガーさんが、ネット釣り師の傾向と手口を解説する一冊です。なんとなく興味をもって手に取ってみたのですが、思っていた以上におもしろかったです。自分の文章に反応がたくさんあると嬉しくなってしまう♪ 気持ちはわかりますが、わざわざ苦労して創作して、嘘のつじつまをあわせるために四苦八苦するなんて大変そうです。思わぬところに文章のクセが出てしまう…というのは参考になりますね。ネットに情報が氾濫する時代だからこそ、嘘を見抜くスキルは必要だなぁ~としみじみ思いました。2014/09/09
kinkin
28
ネット上の釣りについて書かれた本。釣りといっても本当の釣り同様、大物狙いから五目釣りまで、様々な種類があるようだ。ネットデマの見破り方なども紹介されている反面、これから釣りをやってみようかなと考えている人は一読する価値あり。2014/04/20
犬こ
22
ネット釣り師は、こういう人で、こういうネタで文章を書いて、こうやって見抜ける等々。だから何かと思ったり。2016/05/22
くさてる
16
いわゆるネットではびこるちょっと「良い話」「炎上する話」「話題になる話」を創作して楽しむ「釣り師」についての分析本。刺激的な話、溜飲が下がる話、自分の感情を刺激する話が読みたいくせに、フィクションではなくノンフィクションであることを求めるひとがこんなに多いからこそのこの現象。とても面白かった。一見そんなに目くじらを立てるようなことではなさそうに思えるけれど、この楽しみが行きつく先にネット発祥の風評被害や炎上被害、差別意識による暴力が存在することもまた事実なのですね。2014/06/24
高光浩二
11
利害関係がない第三者って信用しちゃう。本当にいい人もいるから厄介。2014/05/05