内容説明
ボストンの古い修道院で若い修道女が殺され、年老いた修道女も重症を負う。同じころ、別の場所で、手足を切られ顔の皮を剥がされた女性の射殺体が見つかる。最初は無関係に見えた二つの事件だったが、女性検死官アイルズと女性刑事リゾーリは、意外な共通点を探し出す。それは予想をはるかに超えた巨悪に結びついていた…。
著者等紹介
ジェリッツェン,テス[ジェリッツェン,テス][Gerritsen,Tess]
子育てと執筆活動に専念するため、内科医としてのキャリアを断念する。最初はロマンス小説で人気を博し、その後医学サスペンスで高い評価を得る。その両方の要素を取り入れた「外科医」で、ミステリ/サスペンス作家としての不動の地位を築く
安原和見[ヤスハラカズミ]
鹿児島県生まれ。東京大学文学部西洋史学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Spok
5
今回はモーラが主となり話が進む。同じ登場人物達なのに前作のリゾーリ視点とはまるで違う。どちらも面白かったので是非1作目の外科医を読まなくては。2019/09/23
nizi
4
ドラマの原作本。ドラマのアイルズ先生(吹き替えは井上喜久子)は髪が栗色だが原作では黒。リゾーリ刑事の弟フランキーは荒れており、コーサックは出て来ない。あと話が重い。2024/09/10
春夏秋
3
残酷な事件ばかり。2人の主役女性の人生の葛藤が良い。続きが何作もあるようなので、是非とも翻訳して欲しい。2013/09/19
romance_holic
2
外科医、白い首の誘惑に続くシリーズ第3作。解剖などのド・迫力ぶりは変わりませんが、ミステリ色の強かった前2作に比べると、「恋の季節」といった雰囲気の漂う今作。ロマンス好きには読みやすく、充実感ありましたが、ミステリ重視の方はもしかしたら少し物足りなさが残るかも? クリスチャンの方が読むと、よりショッキングな内容かもしれません。 細かいエピソードなどが、説得力があるというか、リアリティがあるというか、読んでいてつい世界に入り込んでしまいます。怖がりですが、次も読んでしまうかも。2007/11/26
梅昆布茶
2
修道院という外界から閉じられた場所で読み進まなかったが話が展開すると途端に面白くなった。途中日本の小説を読んでいるよう錯覚したほど文章が読みやすい。伏線というほどではないかもしれないがそれぞれの事件が繋がっていくのは快感だった。 終盤のクリスマスイブのごちそうの料理シーンがとても美味しそうなのと、母と娘がする“家族の話”が印象に残る。 第二刷を買ったが、6年たっての増刷が気になり調べてみるとアメリカで連続ドラマになっているのが関係かもしれない。 このシリーズが日本でそれほど話題になってないのはもったいない2017/10/12