出版社内容情報
大宰相、周恩来。嫉妬に狂った毛沢東のもとで、彼はどのように生き延びたのか。元・公式伝記執筆者が極秘資料から明らかにする。
内容説明
「大宰相」周恩来のイメージを覆す衝撃の書―。中国共産党の周恩来研究委員会の長を務めていた著者は、公式『周恩来伝』の執筆担当者として、周に関する詳細な記録を閲覧できる立場にいた。天安門事件を機にアメリカに渡って十数年、これまで存在を知られていなかった資料を縦横に駆使し、ついに大宰相の実像をあらわにする。
目次
第1章 毛沢東との恩讐の発端(毛に許しを請う最期の日々;五四運動の風雲の中で出会う ほか)
第2章 文化大革命がはじまる(フルシチョフ秘密演説が、毛沢東に衝撃を与えた;周恩来が毛と劉の対立を調停する ほか)
第3章 周恩来の二重役割(二役を兼ねながら乱に対応;“新文革と旧政府”の対峙 ほか)
第4章 劉少奇を手にかける(懐仁堂事件;過去文書の影 ほか)
第5章 文革陣営が割れた(堂九回大会の政治報告の波紋;林彪問題を片付けることにする ほか)
著者等紹介
高文謙[コウブンケン]
1953年北京生まれ。80年代から十数年にわたり中国共産党中央文献研究室に勤務。周恩来生涯研究小組組長を務めた。89年の天安門事件をきっかけに渡米。07年、『周恩来秘録―党機密文書は語る』により第19回アジア・太平洋賞大賞受賞
上村幸治[カミムラコウジ]
1958年鹿児島県生まれ。毎日新聞記者時代の89年、天安門事件を取材。以降ニューヨーク支局長、中国総局長などを歴任した。現・獨協大学国際教養学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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