内容説明
1996年1月、南フロリダのさえない古地図店主がFBIに逮捕される。彼はアメリカ史上最悪の地図泥棒だった…。幼い頃から地図好きの著者は、この犯罪の背景を調べ始める。古地図蒐集家、稀覯本図書館員、売買業者、作成者たちの話を訊ね聞きながらいつしか著者は、壮大な「古地図を巡る冒険譚」の世界に引き込まれるのだった。
目次
ミスタ・ピーボディとミスタ・ノーボディ
空想上の生き物
地図業界の大物
近づく嵐
地図の作り方、地図の盗み方
見えない犯罪活動
地図にかかわる犯罪小史
探検
天国の川
発見の喜び
失われた地図の島
エメラルド
ミスタ・ブランドですね
発射
著者等紹介
ハーベイ,マイルズ[ハーベイ,マイルズ][Harvey,Miles]
イリノイ大学でジャーナリズムを(1984年卒業)、ミシガン大学で英文学を(91年修士課程修了)専攻する。UPI、『In These Times』を経て『Outside』誌で書評コラムニストとして活躍する。本人も大の地図好き。『古地図に魅せられた男』が初の単行本である。シカゴ在住
島田三蔵[シマダサンゾウ]
1938年、東京生まれ。東京教育大学文学部卒業。出版社勤務をへて、英米文学翻訳者になる
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感想・レビュー
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Cinejazz
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価値あるものとして、地図は貨幣よりもさきに存在した。ローマ帝国では、世界の地図は政府だけがご利用できるもので、一私人が所有することは犯罪だった。2017/10/15
sekaisi
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実働時間7時間30分 図書館から古地図を盗んだ男の話、私の読書時間も盗まれました。2016/01/31
kametomo3
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古地図業界のことがわかる本。すごく気を持たせるような空想(想像?)の文章が長々と書いてあるのに、肝心の地図泥棒への取材がなくて残念な感じです。2012/09/23
結城あすか
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外国の本に多い、散漫な文体で薀蓄を語ってる感じの本かにょ。肝心の古地図の挿絵が無いから書いてる内容に具体的なイメージを結び付けるのは困難だけど、文章だけでイメージが膨らむ人には魅力なのじゃないかにょ。2002/02/27
慧
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★1/22001/10/23