内容説明
2002年W杯、開催国の日本は予選を免除された。しかし’98年フランス大会のアジア地区最終予選で、日本はこの競技の厳しさのすべてを味わいつくした。灼熱、錯乱、更迭、転機、光明、死闘、その果ての歓喜…史上最大規模で盛り上がったアジア予選の戦いを、世界基準の眼力をもつサッカー批評家が15都市の現場から完全報告する。
目次
ビシュケクの夜
疑問符だらけの大勝―日本対ウズベキスタン(東京)
リヤドの灼熱、アブダビの焦熱―UAE対日本(アブダビ)
車範根のギャンブル、加茂周の乱心―日本対韓国(東京)
「ロスタイムの悪夢」ふたたび―カザフスタン対日本(アルマトイ)
遠ざかるフランス、タシケントの転機―ウズベキスタン対日本(タシケント)
苛立ちの東京―日本対UAE(東京)
ソウルに響く「君が代」―韓国対日本(ソウル)
見えてきた光明―日本対カザフスタン(東京)
死闘の果て―日本対イラン(ジョホールバル)〔ほか〕
著者等紹介
後藤健生[ゴトウタケオ]
1952年東京生まれ。慶応義塾大学大学院博士課程(政治学)修了。1964年東京オリンピックで初めて試合を見て以来のサッカー狂い。ワールドカップは’74年西独大会以降すべて観戦している。国際サッカー歴史記録学会(IFFHS)運営委員。日本サッカーライターズ協議会理事
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感想・レビュー
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Gamemaker_K
5
再読:単行本はもう本が朽ち果てるまで読み返した。もう、あれから15年も経つのか、と、その15年の重みを痛感しながら読みました。そりゃもう今回も、何度も何度も読みましたよ。2014/10/30
ぼやきのユースフ
1
再読。当時を思いだしながら。 当時はサポーター歴も短かったから、ホーム&アウェーのリーグ戦の見方がよく分かっていなかった。だからマスコミの煽りに引きずられて、一戦一戦ドキドキしながら応援していた。落ち込みそうになるのを、後藤さんたち歴戦のライターの記事を読みながら耐えていたなぁ。 後藤さんと言えば、岡野の起用がキーになることを明言し、当てられたのがとても印象に残っています。2018/01/05
トライ
0
というわけでロシアW杯をきっかけにチビチビと再読してみた。北はアルマトイから南はメルボルンまでアジア各地(この時のオーストラリアはまだオセアニア連盟で、その後アジア連盟に入って散々試合するとは思ってなかった)でアジア予選を見て、なんとかかんとか初出場にこぎつけた日本代表を追った話。行った先の国、街の歴史、生活についても触れていて、サッカーについてだけ書いた本ではないけど、その温度がちょうどいい。入門編にちょうどいいと思います。2018/08/02
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