内容説明
「冬ソナ」ブーム以来、日本人女性の韓国熱は高まるばかり…。しかし、ちょっと待ってほしい。結婚前は「情熱的なロマンチスト」の韓国男が、結婚したとたんDV夫に豹変する。それが許されるのは「夫は神様」の国だから。気鋭の学者が恋愛・結婚をめぐる日韓の「誤解と幻想」を鮮やかに検証する。
目次
序章 「冬ソナ現象・韓流ブーム」の現場を訪ね歩いて(神々の国・出雲でヨン様の声が;ヨン様ブームの全国的な広がり ほか)
第1章 もしヨン様と結婚したら―韓国結婚生活の実態(韓国の男が「情熱的なロマンチスト」といわれるわけ;一歩間違えばストーカーとなるアタック攻勢 ほか)
第2章 韓国の恋愛、日本の恋愛―さまざまな愛のかたち(恋の病と冬ソナファン;なぜ懐かしく感じるのか ほか)
第3章 美人病と美男病―なぜ大統領までが整形するのか(美人病の伝統;満開の花と萎れて落ちた花 ほか)
終章 ジャパナイゼーションあっての韓流ブーム(日流の刻印を受けた韓流;「自由化の危機」が韓流を生み出した ほか)
著者等紹介
呉善花[オソンファ]
1956年韓国・済州島生まれ。韓国で女子軍隊経験をもつ。83年に来日、大東文化大学(英語学専攻)の留学生となる。その後、東京外国語大学大学院修士課程(北米地域研究)修了。評論家。現在、拓殖大学国際学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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James Hayashi
29
単行本「日韓、愛の幻想」から改題。06年著。「冬のソナタ」から始まった韓流ブームも一息ついた感じ。その冬ソナから始まり、日韓の恋愛、結婚の相違点などを書き表した日韓文化比較。強力な父権制度と男性優位社会の韓国。男児出産強制が残り、男女出生比率は115:100。非の打ち所がない整形美に憧れ、満月や満開の花を愛で、三日月や花の蕾を愛でる習慣はない。近くて遠い国と思わざるを得ない。2019/02/25
mazda
21
韓国男性は、とにかくよく妻を殴るようで、月4回以上殴られる妻が50%以上で、正に「異常」。また、「恨をほぐす」というのが韓国の根本にあるらしい。世間などの恨み面見を互いにぶつけて「あ~、恨がほぐれるね」となるようで、韓国人が愚行を行う理由がようやく分かった。見た目=能力だから、美容整形も抵抗なしとのこと。しかし、福島のことをこんな形で馬鹿にすることについては、絶対に許されるものではない。http://www.j-cast.com/2013/08/06180865.html?p=all2013/08/09
MIKETOM
7
ずいぶん前に買った本の再読。冬ソナブームの時に書かれた本なのだが、それに関しての記述はそれほど多くない。また副題が「夫は神様の国・韓国」というものなのだが、それ関連の記述も一章程度。(それにしても韓国の男ってのはクズの極みだね、日本的感覚からすると)。本書の大部分は穏健な日韓比較文化論って内容かな。現代よりも嫌韓・反日色がそれほど顕著じゃなかったので。韓国の整形病に関する社会的な背景とかけっこう面白い。また若者の恋愛観なども書かれているが、これはむしろ「スカートの風」シリーズを読んだほうがより詳しい。2018/05/04
mari
4
日韓比較文化論。恋愛中は熱烈な求愛者でまさしく白馬にのった王子さまの韓国男性が、ひとたび結婚という制度の枠に入ると豹変する。父系血縁主義というもう一つの顔に・・・。もしヨン様と結婚したら~韓国結婚主義の実態などが驚愕するとともに面白い!世界一の美人病と美男病はもはや国の伝統(らしい)で大統領まで整形するのはなぜなのか?など今まで??と思っていたことがサクサク語られている。韓流スターに恋焦がれる人は読んだら目からうろこがボロボロと落ちるかも?(笑)2011/09/28
mari
3
再読。呉善花さんは大好きで他の著書も読んでみたいのだけれど図書館にあまりないのが残念。呉さんの視点で日本と韓国の違いが述べられていてとてもわかりやすい。2012/08/13