内容説明
客家がわかれば華僑がわかる、華僑がわかればアジアがわかる。〓小平(中国)、李登輝(台湾総統)、リー・クァンユー(シンガポール)…アジアの政・財界に隠然たる勢力を誇る客家人脈。客家の里・下北塘(広東省)での日本人初の滞在ルポを中心に、客家・華僑の実像とパワーの源泉に迫る。
目次
序章 客家がわかれば華僑がわかる
1章 華僑の精神・処世術
2章 最強の華僑・客家
3章 世界に広がる客家ネットワーク
4章 客家・華僑とユダヤ人
5章 華僑からアジアを知る
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nao023
40
異国に移り住み、生業を作って生きていく。 異国で生きていく知恵を持って、国のトップまで昇り詰める。 まさに最強の集団。2025/07/04
nizimasu
4
客家の存在を意識したのは先頃にいった台湾でのこと。客家料理というのがとても質素で食材を無駄にしないという話からとても生活が苦しかったというエピソードから。そのルーツを辿っていくと広東省の大浦あたりの山間部に北方から追われて移り住んだ人たちのことを刺すという。そのルーツからユダヤ人とも比べられるけどそのバイタリティゆえに中国人の強さの秘密を見いだしているのがこちらの本。実際に客家の人の里帰りにも同行しているのだけれど至って普通(笑)。むしろ貧しいが故のハングリースピリットがこの客家の強さの秘密なのですね2016/02/14
アポ
0
中国人のユダヤ人という言葉を知り、興味を持った客家。客家の人脈についてはよくわかったが、客家の教育方法とか文化的なところをもっと知りたいな。2016/11/30
Go
0
『”飛鳥尽走狗烹”「空飛ぶ鳥をとり尽くしたら、地を走る犬を料理すればいいではないか」 ― 犬でもイナゴでも、最初から食べられないものと決めてかかったら、その発想を変えない限り食べることはできないだろう。ビジネスでも同じことである。』 『'人さまの国'で生き抜いていくということは、単一民族国家に住む私たちにはおよびもつかないくらい複雑で大変なことなのである。』2014/08/31