出版社内容情報
誇り、家族、一生を賭けた仕事。すべてを失った弓成に、思いがけないニュースが届く。沖縄基地問題の原点を見据える巨篇、完結。
内容説明
曲折の末、弓成は沖縄へたどりついた。さまざまな人々と出会い、語らううちに、沖縄返還取材に邁進していた頃は見えていなかった沖縄の歴史と現実に直面する。再びペンを手にした弓成が再生への道を歩き出したとき、あの密約を立証する公文書が発見されたというニュースが飛び込んできた。感動の巨篇、ここに完結。
著者等紹介
山崎豊子[ヤマサキトヨコ]
大正13(1924)年、大阪市に生れる。京都女子大学国文科卒業、毎日新聞大阪本社に入社。昭和32年、生家の昆布商を題材にした処女長篇「暖簾」を書下し刊行。翌33年、「花のれん」で第39回直木賞受賞。同年退社、執筆に専念。大阪商人の典型を描いた作風は「船場狂い」「しぶちん」と続き「ぼんち」で大阪府芸術賞受賞。その後、激動する時代の中で、勁く生きる女性たちを描く作品を発表する。近代史や現代史にかかわる長篇作品を発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
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