出版社内容情報
陸一心──日本人残留孤児で、中国人の教師に養われて成長した青年のたどる苦難の旅路を文化大革命下の中国を舞台に描く大河小説
内容説明
陸一心は敗戦直後に祖父と母を喪い、娘とは生き別れになった日本人戦争孤児である。日本人であるがゆえに、彼は文化大革命のリンチを受け、内蒙古の労働改造所に送られて、スパイの罪状で十五年の刑を宣告された。使役の日々の中で一心が思い起こすのは、養父・陸徳志の温情と、重病の自分を助けた看護婦・江月梅のことだった。
1 ~ 3件/全3件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
zero1
177
満蒙開拓団として大陸に渡った人たちの悲劇。45年8月9日ソ連参戦で惨劇が。松本勝男は記憶を失い家族と離れ離れに。人買いに売られていたことろを教師の陸徳志に救われる。中国残留日本人孤児の苦悩を描いた力作。その後、スパイ容疑で15年の刑となった主人公。「小日本鬼子」など、彼はどうしてここまで苦しまねばならないのか?破傷風になった彼を救ったのが巡回医療団にいた看護師の江月梅。まさしく彼女は女神。国共内戦、文化大革命など歴史も学べる。何度目かの再読だが何度でも泣ける。この作品を受け止めるには覚悟が必要。2019/07/12
のっち♬
129
終戦間際、満州でソ連軍に家族を殺された主人公は売られた農家から逃げ出し、小学校教師に助けられる。「日本とは、日本民族とはかくも罪深き民族なのか」—冒頭の凄まじい批判大会から、早速物語がいかに不条理な世界にあるかを訴えかけてくる、「大義名分で無実のものを迫害する」意味では文化大革命も形を変えた戦争とも言える。戦争孤児となった主人公の遍歴もかなりスリリングに描かれており、そのメリハリのついた筆致の力強さは当時六十半ばという著者の年齢を感じさせない。狂乱の中でも危険を顧みずに手を差し伸べる人たちこそ希望の光だ。2018/05/09
HIRO1970
84
⭐️⭐️⭐️大学生の頃に読みました。2005/01/01
Rin
80
[借本]苦しくて、苦しくて、悔しくてやるせない。いっそ、助からなかった方が楽だったのでは…。そんな風に感じてしまう。国に見捨てられて、中国で中国人として生きたくても拒絶されてしまう。一心の身に降りかかったこと、降りかかること。どん底に落ちたと思っても、まだ落ちていく。読んでいて辛くてでも止めることもできない。少しの光や希望。暖かな人の力はまだ一心には届かない。私では生きようと思えない境遇でも、彼はまだ諦めていない。気にはなっていたけれど、4冊もあると足踏みしていたけれど、もっと早く手に取れば良かったです。2019/03/15
おたま
79
日本人、松本勝男はまだ子供の頃に、満州の日本開拓村へ家族とともにやってくる。1945年8月9日、ソ連軍がソ連・満洲の国境を越えて進軍してきたときに、逃げ惑い、家族と別れ別れになり、中国残留孤児となる。さまよっていた勝男を救ったのが、小学校教師をしていた陸徳志(ルートウチ)。勝男は徳志と妻の淑琴(スウチン)の子、陸一心(ルーイーシン)として育てられる。時を経て、文化大革命の時に、北京鋼鉄公司で技術者として働いていた一心は、自己の出自の故に、造反派の労働者から糾弾され、冤罪の上労働改造所に「下放」される。2021/10/08
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