出版社内容情報
帝国海軍最大の汚点といわれるこの疑獄事件には、今なお不明の部分が多い。発足間もない山本内閣はたちまち危機に陥った。海を離れた山本権兵衛の、最初の試練だ
内容説明
帝国海軍史上最大の汚点とされるシーメンス事件が発覚、山本内閣はたちまち苦境に陥った。海を離れた権兵衛に、さらに落日の秋が迫ったのだ。それは同時に“海の時代”が終りつつある予兆でもあった。今なお数々の謎を残すこの疑獄事件を仔細に再構成し、“海”を離れた山本の苦衷と、帝国海軍の苦悩を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Book Lover Mr.Garakuta
3
図書館本:速読。読了。簡素は第五部で。2018/12/09
ウチ●
0
帝国海軍と共に成長し、絶頂を極めた。そして老いゆく山本伯。政治の大海へ漕ぎ出したのは果たして間違いだったのか・・・!?国際的疑獄事件、シーメンス事件がいよいよ白日の下にさらされていく。海軍時代の話の方がより楽しめたが、この作品は現在、会社の昼休みに「睡眠導入剤」として読んでいる。効果はバッチリ。2012/08/30
kitakama633
0
シーメンス事件発覚、内閣の苦境。帝国議会運営の様子がよく描写されている。2012/05/18