出版社内容情報
かつては「タカ派警察官僚」と忌避されながら「政治改革の象徴」として輿望をになった気骨ある政治家の八十年の歩みを追った評伝
内容説明
「タカ派の元警察官僚」「カミソリ」と畏怖されながら、自衛隊海外派遣に強く反対。また行財政改革のシンボルとして自民・非自民双方から敬意を一身に集めた後藤田正晴。変貌したのは、彼か、政治か。高等文官試験を一度失敗、初の選挙での落選等、挫折から人間の真実を学びとった気骨ある政治家の全貌を描く。
目次
序章 峠の記憶
第1章 現実を見る少年の目
第2章 国家ヘの素朴な問い
第3章 自立した旧内務官僚の道
第4章 治安の総帥としての素顔
第5章 「指導者の黒子」という衣
第6章 官房長官の闘い
第7章 政治改革とその時代
終章 幻の「後藤田内閣」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hayatama
1
佐々淳行を読むと後藤田氏をどうしても思いだしてしまう。「変わらない」こと、「無駄に語らない」こと、そして、「安易な右傾化を保守と勘違いしない」こと。後藤田の生涯から学ぶべきものはあまりにも多い。2011/10/16
Haru
0
安保特別委、今回も重要な転機となる可能性がありますね。議員の皆さんには十分に議論をして、説明責任を果たしていただきたいですね。リスクとベネフィットが重要で、双方が理念を持ちながらも、感傷的にならないことが重要だと思います。自衛隊を生んだ後藤田さんの思いをしっかり受け止めた上で、現代での議論を!2015/05/09
河合晋輔
0
やや時代が古いが[新版もあります]芯の通った仕事をした人とはどういう人かがよくわかります。今こういう人が必要だと思います。2014/02/24
shiaruvy
0
昭和最後のNo.2政治家の伝記 後藤田正純に読ませてあげたい!
ばんぶー
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後藤田正晴2025/06/01