内容説明
「カマキリが高いところに産卵すると大雪」との言い伝えをていねいに観察・実証した表題作ほか、小学校の図書室で出会った子ども向けノンフィクションの思い出、秘境ブータンでの豊かな時間など、2005年に発表された味わい深いエッセイ60篇を収録。プロ、アマを問わない執筆者の多彩さも魅力の、心に響くベスト・エッセイ集。
目次
母のビンタ(女性ローマ法王伝説(倉田保雄)
カンヅメ今昔(渡辺淳一) ほか)
麻雀救国論(目白台アパートの円地さん(瀬戸内寂聴)
書く・書く・書く(矢吹清人) ほか)
シャラポワの活用(女人国への旅(水木楊)
鉄道乗り歩きの極意(ゆたかはじめ) ほか)
カマキリの雪予想(いとしのクレメンタイン(帯津良一)
南アフリカ紀行(糸見偲) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nomutam
2
ベストだけあって、いろいろな人が書いているが面白くスイスイ読めた。中でも「カマキリの雪予想」は自然とともに生きることについて考えさせられた。今年だから特に、なのかもしれないけれど。もう一編、心に残ったのは「ALS ある患者の声」。2012/01/09
tomo
2
こんな人がこんなことを書いていたんだ、という発見。そして同じようなものを自分も見たことがあるのに、こんなふうにも見えるんだ、という発見。ベスト・エッセイ集には、そんな発見がある。十人十色そのまま。「クレソン」と「シャラポワの活用」が気に入りました。2010/09/23
ekko
2
一年に一度、日本エッセイストクラブ編のベスト・エッセイ集を読まないと何か忘れ物をしたような気持ちになる。
AiTaka_twi
1
★★★★☆2011/11/20
amow
0
作家から建築家まで、さまざまな人のエッセイオムニバス。面白いものは面白い。とても面白い。一方で若者へのお説教テンプレそのまんまみたいな話もあって、「ベスト」の規準がよくわからない。2005年初出のわりに終戦・戦後の話がそこそこ入ってるあたり、想定読者層は団塊以上だろうな。(それなら「最近の若者は~」テンプレがあるのもわかる)2015/01/18