出版社内容情報
プロの冴え、アマの感性──その人でなければ書けない、とっておきの六十四篇を厳選。時代の移ろいを鮮やかに捉えたエッセイ名鑑
内容説明
「死ぬ時は麻雀をやりながら」というほどだった宇野千代が晩年に書いたエッセイ「私と麻雀」、浅草で生まれ育った池波正太郎に町遊びの極意を学ぶ川本三郎「町っ子の魅力」、漱石の名作を題材に“論証”を試みた秦恒平「『こころ』の先生は何歳で自殺したのか」など、’94年に発表されたエッセイの中から選び抜かれた64篇を収録。
目次
戦国期の日本(津本陽)
城下町のロシア少女(宮崎十三八)
小さな思い出(谷口千吉)
オスカー・シンドラーの執念(八木茂)
台湾大学の知武館(李遠川)
時間の尺度(吉村昭)
町っ子の魅力(川本三郎)
ウィーン日本人学校(河竹登志夫)
きつい鉋をかけられて(早坂暁)
父と娘のせつなさよ(宮尾登美子)〔ほか〕