内容説明
社会政策の原理、歴史と現状、その存在意義と課題を、経済社会の変容を踏まえて総合的に論じた基本テキスト。各種統計と関連する記述を更新し、「長期雇用保障と正規労働市場の再確立」・「ワーク・ライフ・バランス」・「ベーシック・インカム」に関する論述を増補。
目次
第1章 社会政策の原理
第2章 社会政策の公準
第3章 社会政策の歴史―初期立法から福祉国家体制まで
第4章 労働時間と社会政策
第5章 賃金と社会政策
第6章 労働市場と社会政策
第7章 社会保障の原理と制度
第8章 少子・高齢社会と社会政策
第9章 福祉国家と福祉社会
第10章 21世紀の社会政策
著者等紹介
成瀬龍夫[ナルセタツオ]
1944年中国(旧満州国)生まれ。1973年京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。1973年京都府立大学女子短期大学部講師。1975年同助教授。1981年滋賀大学経済学部助教授。1989年同教授。2004年滋賀大学学長。2010年同名誉教授。京都大学経済学博士。専攻は財政学・社会政策論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
8
社会政策論について、幅広く論じられた本です。著者が社会政策の視点・枠組みを考える必要最小限の概念として「福祉の向上を直接目的とする公共部門の政策」とし、より厳密には「市場経済では達成されない労働と生活の福祉を、公共的なルールの設定とサービスの提供を通じて向上させることを目的とする公共部門の政策」としています。そのうえで、社会福祉本質論争で論争された大河内一男の労働力保全説(経済的必然性)に対して、それだけではなく社会的必然性もあるとしています。福祉、労働、少子高齢化など、様々な分野を学べます。2014/09/28
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