出版社内容情報
人に一家言あり。幇間、木のぼり、毛筆づくり等々、知られざる職人の芸の話、そして文楽、ナベサダ、淀長ら著名人達のちょっといい話
内容説明
人に一家言あり。「すべて、ひかえめにやることです」が、幇間の芸を極めた桜川忠七の口ぐせだった。名人、名手といわれる人の言葉にはまた格別の味がある。NHKで“話芸”を磨いた著者による各界の有名無名を問わず、至芸の人たちの、人柄にじむちょっといい話。第38回日本エッセイスト・クラブ賞受賞作。
目次
稽古は花鳥風月に在り
ひっぱったりひっぱられたり
木は賢い
歌舞伎は黒蜜豆みたいなもんだ
絵にならん顔は生まれつきや
すべて、ひかえめにやることです
甘党には特級酒でも喜ばれないでしょ
とざしつつねむることあり
最も大切なのは平常心
どの子も育つ親しだい
本当に清元が好きなんだ
芸人は線香花火になるな〔ほか〕