出版社内容情報
福井の山奥に眠るピアノの名器ベヒシュタイン。男と女はこれを甦らせることに賭けた……。香り高い恋愛小説の名品八篇を収録
内容説明
挫折したピアニスト・由利子は、挫折した調律師の男とともに、福井県の山奥にある一台のピアノを蘇生させることに何かを賭けた。由利子の願いは首尾よくかなうのか―。恋愛小説の第一人者が、女の希望、打算、そして愛の喜びと悲しみを、しゃれたストーリーのなかで華やかに展開する秀作短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えっこ
1
良かった。風に吹かれるままでいるようで、芯は強い女性たち。文章も美しかった。情景が目に浮かぶ。「町の地図」のように、懐かしい場所は、現在までの空白を埋めることなく懐かしいままで心に留めておいた方が良いかもね。カバーの解説に取り上げてあった、「ベヒシュタイン歌う」がやっぱり一番いいかな。2019/05/22
ろびん
1
最後のピアノの話がとても好きでした。2017/10/31
ぼび
0
1/52012/03/24
