内容説明
連続殺人鬼としての過去の記憶に苛まれる遺伝子研究者、幼年期に悲惨なトラウマを負った宗教団体「ツシマ」に復讐を企てるベンチャー企業社長、教団内でのイニシアチブを失いかけている「ツシマ」代表、家庭崩壊に見舞われたノンフィクションライター。それぞれの瑕、それぞれの欲望を抱える四人が出会い、想像を絶する結末への疾走がはじまった…。「幸福」を求めてもがきつづける怪物的人間たちを描く傑作長篇小説。
著者等紹介
大岡玲[オオオカアキラ]
1958年、東京生まれ。東京外国語大学大学院ロマンス系言語専攻修士課程修了。89年『黄昏のストーム・シーディング』で第二回三島由紀夫賞受賞。90年『表層生活』で第一〇二回芥川賞受賞
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