内容説明
昭和十八年春、戦局の厳しさが愈愈容易ならざる時を迎え、武道以外を事実上認めない文部省によって東京六大学リーグ戦が禁止された。学徒出陣を目前に、早稲田・慶応両校の野球部員たちは、今一度早慶戦を開催したいと奔走し、ついに十月十六日、戸塚球場で戦争中最後の早慶戦が行なわれた…。感動の青春小説ついに文庫化。
著者等紹介
神山圭介[カミヤマケイスケ]
昭和四年横浜市に生まれる。東京大学文学部卒。中央公論社勤務を経て、文化学院(大学部)講師。評論集「盗賊の風景」が昭和五十一年に出版。昭和六十年一月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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