文春文庫
戦場から届いた遺書

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  • サイズ 文庫判/ページ数 301p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167342067
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0195

内容説明

真珠湾奇襲に始まって、南方戦線での死闘、特攻隊の出撃、戦艦大和の最後、シベリア抑留と、太平洋戦争の傷跡は広範囲にわたる。その流れをたどりつつ、無名兵士たちが残した遺書・日記・書簡から戦争とは何かを探り、そこに込められた次世代へのメッセージを読み解く。著者のライフワークを締めくくる一冊。

目次

第1章 我、真珠湾に死す
第2章 最愛の妻へ
第3章 「餓島」ガダルカナル
第4章 手紙だけが残った
第5章 帰らざる特攻
第6章 戦艦大和がのこしたもの
第7章 孫の心に生きる
第8章 「記憶」で届けられた遺志

著者等紹介

辺見じゅん[ヘンミジュン]
富山県に生まれる。早稲田大学文学部卒業。編集者を経て現在、作家・歌人として活躍中。主な著書に、『呪われたシルク・ロード』『男たちの大和』(第3回新田次郎文学賞受賞)歌集『闇の祝祭』(第12回現代短歌女流賞受賞)『収容所から来た遺書』(第21回大宅壮一ノンフィクション賞・第11回講談社ノンフィクション賞受賞)『夢、未だ尽きず』(第9回ミズノスポーツライター賞受賞)などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かおりんご

23
この手の本を読み過ぎているからか、どこかで聞いた話が多かった。本にするためには、似たようなエピソードになってしまうのか?あの戦争のついて知るには、いろいろな側面から遺書を取り上げているのでいいと思う。いろいろ読んできた人には、ちょっと物足りない。2014/06/07

テツ

12
負けることが解っている馬鹿げた戦争を精神論だけで継続したことは全く賛美しようと思わないけれど、個々人がそれぞれの死を前にして、何を考え何を思い何を守ろうとしたのかについてはとても興味があるし、そしてそれを見つめ受け入れた末の魂は尊いと思う。思想自体は右でも左でもいいけれど、たかだか70年前の戦争でこうして死んでいった若者達のことを頭の片隅に留めておいて欲しいな。2014/11/23

篠田@書店員復帰を目指し中!

6
終戦の日なので戦争に関する本を読んでみた。私達が平和に暮らせるのは日本軍の方々のお陰だと再認識させられた。この本に掲載されている遺書を書いたのは10代〜30代の方ばかり。若くして日本のために戦い、散ってしまった方々の文章を読み、考える事がたくさんあった。現代の10代〜30代よりしっかりしている。私達は見習うべきであり、この本は若者が読むべき一冊だと私は思う。日本軍は英雄です。家族や国を守るため、必死に戦った日本軍の方々のご冥福を心からお祈り致します。合掌。2011/08/15

さんつきくん

4
様々な遺書が登場する。戦地から兵士が家族へ当てた手紙は軍部に検閲される。内容が機密情報や女々しいと判断されたモノはその場で処分されてしまう。なので暗号を使ってどこにいたのかを伝えた手紙。やむ終えずマッチ箱に書いた遺書。現台湾の兵士が家族に送った手紙は所属部隊が特定できない謎が多いものだった。2011/12/05

TB

2
 暑さと戦う南洋の兄から、極寒のシベリアで病に伏せる父から、特攻出撃前の息子から・・・・無名の兵士たちが残した遺書を読み解き、遺された家族のその後までを取材したドキュメント。 「正しい戦争」などは存在しない。 集団的自衛権など戦争の免罪符だと思う。 2014/06/19

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