出版社内容情報
伊賀山峡に潜む忍者探索を助勢した後、大筒輸送に当る叔父宗矩を警護して兵庫助は平戸に赴いた。帰途、宮本武蔵と運命の出遭いが
内容説明
叔父柳生宗矩の頼みで、兵介は大筒八挺を、肥前・平戸から京都へ輸送する任についた。途中、賊の襲撃をうけ、いったんは大筒を奪われたものの取り返し、無事任務を終えた。兵介は尾張徳川家の剣術指南役につき、名古屋に居をかまえる。父厳勝の死という悲事もあったが、千世との間に子も生まれ、兵介は充実した日々を送る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わたなべよしお
8
兵庫助は尾張で兵法指南となります。剣はますます冴え渡り。2019/04/08
AICHAN
4
古流武術の多くは「気」や「観」などを身に付けるのを当たり前にしていたと思う。だから、今に残る「合気柔術」のような武術はどこにでもあったのではないか。しかし戦乱の世が静まり平和に暮らせるようになり、人々は山ごもりや修験者の修行などに目を向けなくなり、人間に本来備わっている「気」などの多くの「力」の存在を忘れてしまったのだと思う。その時期に登場したのが兵庫助で、彼は剣術を合理的に考えることに没頭したのではないかと思う。となると、兵庫助はいよいよもって現代剣道の創始者にふさわしい。2011/04/09
えびえび
0
宗矩くんのおつかいに付き合わされる利厳。武蔵が居ないとただの忍者モノですな。ようやく尾張柳生のお話に入ります。三之丞もでてきますよ~2013/03/28