文春文庫<br> 世は〆切

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文春文庫
世は〆切

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  • サイズ 文庫判/ページ数 314p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167352127
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

広告というものは昭和三十年代前半まで堅気のする仕事ではなかった──「『電通』早分り」など、辛辣な言葉と鋭い洞察が冴え渡る

内容説明

「広告というものは昭和三十年代前半まで堅気のする仕事ではなかった」(「『電通』早わかり」)など、本質をついた辛口コラムの数々。その一方で、昭和の世相風俗を描いて、やさしく清らかな眼差しに満ちた「謹賀新年」「突っこめ」など46篇を収録。

目次

口語文
謹賀新年
半七のことば
談話室一万回
理解のいろいろ
正直
いのち
礼状
ボンタンアメ
字引〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rakim

7
「私はこう思う・考える」という言い方をしなさい、と親に言われて育ってきた人って多いと思う。だから山本さんの著作を頑固爺さんの小言のように読む快感は必ずある。ジャーナリズムに身を置きながらジャーナリズムの胡散臭さを知っていた人。彼の「正義は国を滅ぼす」という言葉がなんとなく実感できる昨今、往年の箴言家の言葉に耳を傾けるのも良いかもしれない。2012/12/06

がんぞ

2
著者はイデオロギーの弊害は指摘して効用を認めず、すべてが人間に還元されている。科学技術の有用性はさすがに認めるだろうが、たとえば《江戸時代は文明開化以前で人々は短命で生活を楽しむ余裕はなかった》という明治維新イデオロギーも、《明治大正昭和初期の日本は封建制(その代替が天皇制)の残存で人々の意識・教養が低く対支対米戦争に勝てると言われて信じてのめりこんだ》という占領軍イデオロギーも認めない。『歴史を動かすもの』も『指導者がこうすればよかった』も無い、『歴史とは勝者の書く物語』であるから。昔の人の立派なこと!2012/04/08

スプリント

1
前半は様々なトピックを元にしたコラムで構成されており読んでいて退屈しません。後半は人物評が多く、知らない人物が数多く取り上げられておりその評価が正しいか判断をすることはできませんでした。2014/01/03

おおまさ

1
言葉の使い方が素晴らしい 憧れの文体の一つ2010/12/01

hibimoriSitaro

1
夏彦再読中。溜飲の下がるところと眉の上がるところと双方あって健康的である。2011/02/05

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