出版社内容情報
美作国に出生してより熊本の地に没するまで兵法修行にあけくれた天下無双の剣聖の孤高の剣の実像をあざやかに描破した歴史長篇!
内容説明
宮本武蔵。天正12年美作国に生れる。幼名弁之助。幼少より武術に頭角をあらわし、激しくきびしい修行に熱中した。13歳で香取神道流有馬喜兵衛を撃殺。以来六十余度の真剣勝負。特に青春期は血なまぐさい他流試合にあけくれた。その凄絶なる孤高の剣を描破して、宮本武蔵像の決定版たる歴史大河長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイキ
4
解説・桶谷秀昭。吉川英治が描いたような求道人武蔵ではなく、敵対者の頭蓋骨を木刀で容赦なく粉砕する、いわば野蛮人武蔵を描いた前半部は爽やかで面白みがあるのだが、とはいっても終局は『五輪書』の執筆であり、結局は求道的な人物像へとなだらかに傾斜してゆくので、これなら吉川武蔵の方が私にはまだ魅力があった。わずか数頁程度で済まされる巌流島の戦いも、無駄を極限に削ぎ落とした赤裸な凄みを感じさせるよりは、紙面不足のやっつけ仕事でも見せられているような描き足りなさを感じる。桶谷氏の解説は中河與一の『天の夕顔』を引く。2024/05/26
ひらぱー
2
☆☆宮本武蔵は天性の才能と努力の賜物だった。現代に生まれたらどういう人生だったのか考えてしまいます。どこまでも一位を目指す。しかし、その先にあったものは?人生的にはどうだったのか。2016/07/10
へたれのけい
1
骨のある剣豪物を読んだ。満足、満足。有名な試合や山賊との勝負が出るので飽きずに楽しめた。2013/06/24
忍者千乗りの門戸開放
0
別管理していた読了リストより転記