文春文庫<br> ハイダウェイ

文春文庫
ハイダウェイ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 564p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167309459
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

名医の蘇生術で事故死から生き返った男、以来不思議な悪夢に苦しむようになる。自分とは思えない自分が未知の風景の中をゆく夢だ

内容説明

雪の山道のドライブ、厳寒の川への転落、夫の溺死。そしてその夫は緊急蘇生プロジェクトの実験台に…。幼い一人息子を失って以来夫妻にとって死は身近なものだったが、死よりずっと怖ろしい暗闇の世界がそこに待っていようとは。日夜をわかたぬ悪夢との闘いの果てに、この世のものならぬ“悪”の隠れ家(ハイダウェイ)での対決が。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホレイシア

8
医療要素ありで、もろ好み♪2008/11/28

リードシクティス

7
事故により一度は死んだものの、緊急蘇生プロジェクトによって蘇った主人公が、同じく死後の世界から舞い戻った殺人鬼と対決するホラーサスペンス。内容は様式美すら感じさせるような、ハリウッド的王道ホラーで、考えさせられるとかそういう部分はほぼゼロ。純然たる娯楽小説といったところ。でも、こういうの個人的に嫌いじゃないのでOK。訳も素晴らしく、読んでいてストレスを感じなかった。殺人鬼の作る悪魔的オブジェのアイデアがいちいち秀逸で(特に探偵)、なかなか魅力のある悪役だったが、ラストはちょっとあっけなさすぎた。2013/06/19

ふくしんづけ

6
久々のクー様。大説を気負いなく、小噺のように語るのが小説であると聞いたのだけれど、知る限り最もそれをよく体現した作家がクーンツだと考えている。人間の手による蘇生、善悪の葛藤。並の作家なら気軽に書くのを躊躇し、自分の栄誉を守るための小理屈をあれこれ繰り出してきそうなところであるが、ややこしくなりそうな伏線も全部無視してしまうのであるこの人。生死の境を象徴する敵の設定と、主人公との繋がりが新しかったが、それも後半のやっつけクーンツ節が強まるにつれいつもの感じに埋もれ。安心感と言っていいのか。なにか期待したい。2020/10/05

Tetchy

6
クーンツが大ベストセラー作家としての地位を確立した後の作品であるのだが、どうも歯切れが良くない。あれほどヴァサゴとハッチとのシンクロニシティで恐怖感を盛り上げておきながら、対決があれで終わりとは何とも情けない。最後の最後で裏切られたとはこのことだ。しかも悪い意味で。ファンタジーに見せといて、一応理論的解説でリアリティをもたせ、更にオカルトへもっていくという凝った構成なのだが、それをぜ~んぶ結末が台無しにしちゃいましたな。2009/07/19

戸田健太朗

4
長いわりにあまりにもあっけない最後。2009/04/27

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