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文春文庫
離婚 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 236p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167296087
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「納得ずくで離婚したのに、なぜか女房のところに住み着いているのです」。男と女の世界を、ほろ苦いユーモアで描く、直木賞受賞作。

内容説明

「ことさら深刻ぶるのはよそうぜ」などとカッコいいせりふを吐いてぼくたち二人はおたがい納得して「離婚」したのです。ところがどこでどうなったのでしょうか、ぼくはいつのまにか、もと女房のアパートに住みついてしまって…。男と女のふしぎな愛と倦怠の形を、味わい深い独特の筆致で描き出す直木賞受賞作品。

著者等紹介

色川武大[イロカワタケヒロ]
昭和4(1929)年、東京に生れる。東京市立第三中学校中退。36年に「黒い布」で中央公論新人賞、52年に「怪しい来客簿」で泉鏡花文学賞、53年に「離婚」で直木賞、57年に「百」で川端康成文学賞を、平成元年に「狂人日記」で読売文学賞をそれぞれ受賞。また阿佐田哲也の筆名で「麻雀放浪記」など著書多数。平成元年4月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

163
【直木賞】 結婚式をせず、離婚もなにげなく。現代人を象徴するような物語。離婚した相手と同棲する。時代の最先端を行っていたのかもしれない。本人の経験と想像がないまぜになっているのだろうか。非現実的な物語のようで、現実味がある展開が出色。主人公が物書きだというところが、著者の像と重なり、分かり易いのかも。2014/02/11

じいじ

80
直木賞受賞作と聞いて初読みした。期待していた以上に味わい深くて、温かみを感じる小説で気に入りました。冒頭〈私たちは再々にわたる協議の末、このたび、めでたく、離婚いたしました。○○○・△△△〉で立ち上がる。こうして離婚はしたものの、いつのまにか元のサヤに収まって、交際同棲が始まるユニークな夫婦のお話。受賞作の【離婚】と連作の3篇(同時収録)を絡めて読むと、一層オモシロさが増してきます。ただし、主人公二人の無鉄砲な行動を理解するには、3度ほど読み返す必要がありそうです。2020/12/12

ω

55
狂人日記とまた違う魅力✨‼️こちらで直木賞受賞されてるω 「妻の嫁入り」が良かった( ^ω^ )元奥さんとつかず離れず金無心され、新しい男ができたのを応援し、戻ってきても受け入れる😹面倒くせー!!ww 最後の「いいさ、いつまでも居ろよ」はカッコよすぎ。2022/03/16

こばまり

55
阿佐田よりも色川名義の方が好みです。本作は読み手によっては嫌悪感を催すかもしれませんが、色んな人とメンドクサク関わっていくことが生きる醍醐味なのかもと、ぼんやり思いました。第79回直木賞受賞作品。2015/08/10

キムチ27

42
37年前の直木賞なんだねぇ~~。う~ん、正直、これが受賞作品だと思うと、私的には高得点付けたいけれど・・と感じてしまった。麻雀放浪記で有名、週刊誌や雑誌で目にしていただけで直に筆者に触れることはなかっただけにもう少し、心に響くかと予想したけどね。尾崎秀樹さんが文庫本の解説をしているがそちらのほうが手触りを得られた文章。作品自体は筆者の分身と思しき男性と妻・すみ子のくっついたり離れたり。世間的に言う「家庭」のカテゴリーをらくらく超えた2人に周囲が絡まる。それをブンガクとして描くと、こうなるんだ。。。。2015/07/06

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