文春文庫
武家盛衰記 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 523p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784167282240
  • NDC分類 281
  • Cコード C0193

出版社内容情報

戦場を生き抜くには決断だけでなく、戦略と政略、そして遠交近攻の政治的判断が必要だった。現代に通じる「人間の生きざま」とは。

内容説明

乱世を生きた戦国武将に欠かせぬ能力とは何か。24人の武将を、逸話を盛り込みながら冷静な視線で描く。友情と信義に殉ずる者、情誼を踏みにじって平然たる者…いまと変わらぬ人間の生き様がそこにはあった。現代にも教訓を残す戦国武将評伝の傑作。

目次

第1部(細川兵部大輔藤孝;松永弾正久秀;浅井備前守長政;朝倉左衛門督義景;柴田修理亮勝家 ほか)
第2部(伊達陸奥守政宗;直江山城守兼続;本多中務大輔忠勝;藤堂和泉守高虎;小早川権中納言隆景 ほか)

著者等紹介

南條範夫[ナンジョウノリオ]
明治41(1908)年、東京生れ。東京帝国大学法学部を卒業後、さらに経済学部を卒業し助手となる。以後、満鉄勤務などを経て戦後は教壇に立ち昭和54年まで國學院大學経済学部教授。傍ら作家として活躍、31年、「燈台鬼」で第35回直木賞を受賞した。創作活動は時代小説、史伝から推理小説まで多岐にわたる。平成16年10月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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木賊

15
戦国武将の評伝集。織豊時代以降の武将24名を取り上げている。この著者らしく、全体的にバッサリ感が凄い。著者の好みが入っているように感じる事もあるが、現実的で頷ける部分も多い。信長・秀吉・家康という時代の覇者3名を扱わない辺りは、著者の興味の方向性なのだろうか。2017/07/12

キムチ27

11
若い頃より筆者には畏敬の念を抱いており、この1冊も十分に評価に値する作品だった。息子に「時代小説の入門は?」と聞かれたら薦めたい1冊。 2部構成で書かれており、1部は戦国時代、2部は関ヶ原以降の武将を取り上げている。選択基準は筆者の意向に沿ったものであり、長らく時代小説の重鎮として活躍した氏ゆえの好みと言えないくもない。 しかし、偏向はつゆも感ぜず、一人一人丁寧に味わった。 学者との2足わらじでもある筆者ならではの評伝という感じ。 「バランスのとれた賢明な将」たる大谷と「案外の3流将」直江が面白かった。2013/08/22

shushu

3
最近某戦国大河ドラマを見ているので再読。また手元において再読したい一冊。2017/11/17

shushu

3
辛辣というか、かなり冷静というか、昨今の大河ドラマとは違う人物像、評価ではないか。人気の真田幸村や伊達政宗等は所詮一戦闘、一国の将に過ぎない、といいながら信仰や信念に準じた高山右近、大谷吉隆(吉継)へは共感を覚えているような書きっぷりが興味深い。2014/10/22

Melody_Nelson

3
海音寺潮五郎の「武将列伝」を、もっとコンパクトにした感じ。多くの(というか、大物を扱った)小説では脇役の存在になっている武将たちは一体どういう人だったんだろう?と思っていたので、こういう類の本は楽しめます。2013/03/31

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