出版社内容情報
下町の葬儀屋を舞台に不器用な宙太郎としっかり者のせい子夫婦が人々と織りなす人間模様を人情味豊かに描く向田ドラマの小説化
内容説明
神田駿河台の葬儀屋「ヌマキ葬祭総業」に住込みで職く恩田宙太郎、せい子の夫婦。二人には六年前、二十歳のひとり息子高志を急な病いで亡くした悲しい過去があった。高志と同い年の玉木家の長男大吉は高志のかつての婚約者有子に好意を持っている。それを知って揺れ動く夫婦の心…。優しく温かく切ない涙と笑いの下町人情物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobuem
1
絶版になってるようだがブックオフにて上下巻各108円で入手。古きよきホームドラマ的風情で向田作品特有の毒成分はかなり薄め。2017/11/03
おさむ
0
純粋な小説ではなく、テレビドラマの台本を小説仕立てにしたような作品。あくまで、向田さんは原作なので、いつもの独特の味のある表現などがなく、残念でした。2013/04/12
かめ
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まさしくホームドラマの映像が目に浮かぶ。2013/02/24
佐保(さほ)
0
ああ、秀逸だなあ。歯切れいい短篇のようで楽しめた。下も併せて。2010/10/13