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内容説明
「里山」とよばれる空間をめぐる人と自然との共生の姿を追いつづけてきた写真家・今森光彦。その仕事は、本の形にとどまることなく、本書の映像版ともいえる「映像詩 里山 命めぐる水辺」(NHKスペシャルにて放映)は、人々の深い感動をよびおこし、世界各国で数々のグランプリを受賞した。舞台となったのは、日本の琵琶湖西岸。なつかしいその風景のなかには、私たちの未来への、しずかな願いと提言がきざまれている…。小学中級から大人まで。
著者等紹介
今森光彦[イマモリミツヒコ]
1954年、滋賀県大津市生まれ。写真家。琵琶湖をのぞむ田園風景の中にアトリエを構え活動している。自然と人とのかかわりを「里山」という空間概念で追いつづける一方、学生のころから世界各国の訪問をかさね、熱帯雨林から砂漠まで、生物と人が生きるあらゆる自然を見聞し取材している。第20回木村伊兵衛写真賞、第48回毎日出版文化賞など数多くの賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
64
琵琶湖のほとり、安曇川河口の近くに住む、ひとりの漁師の生活を追って、水と自然の関係に驚くほどの新鮮さに目をみはる。何と21世紀になっても上水道をひかず、「かばた」という自然の清流をとりこんだ台所を利用する。今森さんによると、その水はとてもおいしいという。食器を洗っても、流れていくご飯粒を魚が食べてくれて水を汚さないというから見事! 現代生活に確実に一石を投じる本。大画面に鮮明な色彩の写真が美しい。湖畔のヨシの茂みも「里山」である、という自然の捉え方には、目からウロコが落ちる。そうか、山だけではないんだと。2024/01/17
そら
43
写真集の絵本。読んで良かった!滋賀県民として、なんか誇らしいけど(^^)、今はどうなんだろうか。。初版が2006年。今もこの生活が続いていたらいいな。ずっとずっと続いてほしいけど、どうかな。渋柿の汁を発酵熟成させて漁具に浸すと網が腐りにくい。”たなかみさま”へのお供えの供物は、フナを二匹、生きたままお皿へ並べて少しの水に浸し一晩おいても大丈夫!翌日に放つ。フナってすごっ( ゚Д゚)。水鳥たちの営みもいいな~♡自然の浄化作用ってすごい。。自然を守らねば!と強く思った。2022/01/06
ヒラP@ehon.gohon
43
琵琶湖で漁師を営む三五郎さんの生活を通して、水辺の風景と一年を通しての移り変わりが紹介されています。 水のにおいがしてくるような写真絵本で、見入ってしまいました。 ページ数も写真も多くて、とても重厚です。2021/08/29
もとむ
41
多くの人に読んでもらいたい一冊です。琵琶湖に流れ込む安曇(あど)川、そのほとりに住む老夫婦の小さな物語。川の恩恵を受け、ささやかながら地に足のついた暮らしぶりが、読んでいて実に心地よく、清々しい。神々しさすら感じる。自分達が食べるだけの作物を作り、魚を獲る(鯉やフナ等の川魚が主食になってることに驚いた。それくらい川の水が澄んでいるのだろう)。自然からの恩恵に感謝と祈りを捧げて生きる。琵琶湖は汚れている印象だったけど、こんなに美しい場所も残っていて、それが嬉しい。写真の美しさも手伝って、実に秀逸な一冊です。2026/07/12
gtn
34
琵琶湖畔の生活。大正から使い続けている舟で、家族が食べる分だけ漁をし、たまにアオサギにお裾分けする。湧き水で洗い物をし、その水が支流でバクテリアや水草によって浄化され、湖に注ぎ込む。都会では決して味わえない思いが、湖畔の人々の中に常在している。それは自然への感謝。2023/02/21
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