出版社内容情報
通り魔殺人を目撃したのに黙して語らぬ市民、それを告発するジャーナリスト、地道な捜査をつづける女性刑事、そして苛酷な真実!
内容説明
ニューヨークの中流住宅街の路上で看護婦が殺された。犯罪コラムニストのスタインと女刑事ミランダはことを目撃した住民の一人ひとりを調査していくが、そこには意外な事実が隠されていた。キャリア復活に賭けるスタインと妥協を知らぬミランダが追う、都会生活者の心の死角が生んだ犯罪―。警察小説の第一人者による傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yokmin
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日本語タイトル『二度殺された女』は適切とは思えない。女が殺されかけているを、多くの人たちがアパートの窓からみているのに、誰一人として警察に通報しなかったことより「二度殺された」が、これは主題ではない。NY市警察の女刑事が、事件を捜査しているうちに巨大な麻薬組織に直面する物語。エピローグには首をかしげるが、夢中になって読んだ。秀逸。 藤沢周平が興奮(?)した本 (『あんな作家 こんな作家 どんな作家』 阿川佐和子著)。2012/05/05
銀木犀
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「助けを求める女性がいることを知りながら、誰も助けなかった」って事件自体は、アメリカで実際にあった事件をもとに書かれてると思うんだけど、後半の超展開にびっくり。しかも、続きがあるような半端な終わり方。とてももやもやするが、これってシリーズものなの?2011/01/18
さかき
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まぎれもなく誤りをおかしたのだ、そしていつの日か、それを思い知ることになるだろう。2019/12/21