出版社内容情報
一七八三年、天明大飢饉の日本とフランス革命前夜の欧州で、ほぼ同時に火山の大噴火が起きていた。不気味な一致は何を意味するのか。
災害がもたらす社会変動。よみがえる警告の書!
一七八三年、天明大飢饉の日本とフランス革命前夜の欧州で、ほぼ同時に火山の大噴火が起きていた。不気味な一致は何を意味するのか。
内容説明
1783年の浅間山大噴火は、天明の飢饉による貧窮に拍車をかけただけでなく、遠く欧州のフランス革命にまで影響を及ぼしていた―。東西に起きた社会変動の因果関係を、歴史気候学の立場から検証し、かつてない視点で災害史をとらえなおした画期的論考。
目次
不気味な暖冬―津軽
雨の日々―江戸
ラキ火を噴く―アイスランド
恐怖の山焼け―浅間
青い霧の下の騒擾―津軽
飢えた群れ―浅間・アイスランド
仁政録―白河
人相食む―津軽
殿中の刃傷―江戸
パンの値上がる―パリ
意次VS.定信―江戸
大打ちこわし―大坂・江戸
清き流れに魚住まず―江戸
バスチーユ攻撃―パリ
著者等紹介
上前淳一郎[ウエマエジュンイチロウ]
昭和9(1934)年、岐阜県生まれ。34年東京外国語大学英米語学科を卒業、同年朝日新聞社に入社。通信部、社会部記者を経て、41年に退社後は、評論家として活躍。52年「太平洋の生還者」で第8回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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