文春文庫<br> アンソロジー人間の情景〈7〉別れのとき

文春文庫
アンソロジー人間の情景〈7〉別れのとき

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  • サイズ 文庫判/ページ数 366p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167217365
  • NDC分類 908.3
  • Cコード C0193

出版社内容情報

人間にはさまざまな素晴らしい出会いがあるからこそ、また別れもある。感銘深い別れの諸相を描いて、古今東西の傑作短篇を集める

内容説明

愛別、離別、そして死―。人間にはさまざまな素晴らしい出会いがあり、それゆえまたさまざまな別れも経験する。太宰治、田中英光、大仏次郎、坂口安吾、室生犀星からモーパッサン、ポーそして落語にいたるまで、感銘深い別れの諸相を描いた古今東西の傑作短篇を集めて贈る。終り良ければすべて良し―。

目次

1 さようならなくてはならぬ故
2 その瞬間
3 楽しくやろうよ
4 愛する者と
5 追いつめられて
6 幕をひくとき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

燃えつきた棒

26
この「アンソロジー人間の情景」は、桜庭一樹の読書日記で某編集者が桜庭氏に推していたので手に取った。 この巻の内容は死にまつわる話ばかりで、およそ若い人が読むような本ではない。 その中で、ハルピンの地獄のような木賃宿街を淡々とした筆致で描いた高見順の「尻の穴」に強く惹かれた。 作者の視線に、アラン・レネの映画「夜と霧」にも通ずる静かな怒りを感じた。 そう言えば、この作家、いつか読友さんが強く押していたっけ。 もっとこの人の作品を読んでみたい。 2017/11/08

キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言

6
さようなら 田中英光/駆け込み訴え 太宰治/詩人 大佛次郎/赤い死の舞踏会 E・A・ポー/村のひと騒ぎ 坂口安吾/地獄八景(抄) 桂米朝/宝石 モーパッサン/旅の終り 辻邦生/生命の掟 J・ロンドン/レマン湖畔の悲劇 S・ツヴァイク/尻の穴 高見順/最後の接吻 N・ゴーディマー/〈みじかい話〉磯 竹山道雄/最後の夕やけ 谷川俊太郎/UFOの夢 龍胆寺雄/気違いお茶会 種村季弘/音楽時計 室生犀星/死相 芥川龍之介/古い長持 城昌幸/死を悼む言葉 夏目漱石ほか/なにもないねこ 別役実/2021/05/17

黒い森会長

2
文藝春秋70周年記念アンソロジー。短編小説だけでなく、エッセイや詩、短歌まで含む総合アンソロジー。今回は「死」をテーマや背景に持つ作品集。田中英光:さようなら、太宰治:駆込み訴え、大佛次郎:詩人、ポー:赤い死の仮面(訳;吉田健一)、坂口安吾:村のひと騒ぎ、桂米朝:地獄八景抄、モーパッサン:宝石、辻邦生:旅の終わり、Jロンドン:生命の掟、ツヴァイク:レマン湖畔の悲劇、高見順:尻の穴、ゴーディマー:最後の接吻。SSとして谷川俊太郎、龍胆寺雄、種村季弘、芥川、城昌幸、別役実。2021/03/12

山一工房

0
「詩人」大佛次郎、「村のひと騒ぎ」坂口安吾、「宝石」モーパッサン、「音楽時計」室生犀星が良かった。2018/02/03

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