出版社内容情報
戦国の世を勝ち残り、土佐一国の主となった山内一豊の妻をはじめこの乱世を生きたさまざまな女を著者独自の歴史感覚で描いた小説「戦国おんな絵図」表題作ほか五篇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Smileえっちゃん
59
永井さんは好きな作家さん、表題の他、徳川家康に関わる女性たちを描かれた短編集。皆がしたたかに生きてる姿、面白く読めました。「一豊の妻」は「一筆啓上火の用心・・・」内助の功で知られているが、私もそれぐらいしか知らなかったけれど、この夫婦間がとてもユーモラスで思わず笑ってしまった!歴史小説の堅苦しさなく、軽く読めました。あとがきに書かれていました。「これは私の戦国絵図です」と・・・2022/01/29
金吾
31
○『功名が辻』とは全く違う一豊夫婦を描いた表題作を始めどこかコミカルな話であり面白かったです。「御秘蔵さま物語」「お江さま屏風」「熊御前さまの嫁」「一豊の妻」が良かったです。2022/12/18
ちばと~る
23
タイトルは『一豊の妻』だけど千代ちゃんだけじゃなくて、影武者徳川家康のヒロインお梶の方やら浅井三姉妹やらが主人公の短編集。でもやっぱり一豊&千代夫妻がお茶目で面白い!ヘソクリ名馬のエピソードの真相!?やら関ヶ原密書の真相やら呆れたわw楽しめたな〜永井路子先生の地元の古河藩のお話も宇都宮釣り天井事件に絡んでて面白い!2013/12/25
Mark
18
当時の女性達のまことに颯爽とした生き方に惚れ惚れする思いです。切り口を変えれば見方も大きく変わるのですね。とっても面白かったですよ。2019/02/27
サトシ@朝練ファイト
14
初永井路子でした。次は北条政子を読もうかな。2012/10/08