内容説明
おでんのヨロコビはいじること。おじさんのパフェ道。カツカレーの迫力はどこからくるのか。カツ界オールスターキャストを片はしからアグアグ。冷や奴の呪いにかかったサラリーマン。たけのこフルコースのバラエティ。自分で焼く焼き鳥屋。かき氷のミゾキュン状態とは?カレーラーメンはなぜないのか。
目次
春は草餅
カニ缶はいつ開けるか
即席クサヤ作製記
茶巾寿司は偉いのか
ロバさんの国のエチオピア料理
サンジェルマン風景
いまブレイクの油そば
造幣局の「通り抜け」
錦水亭の筍コース
回転寿司をスタンドで〔ほか〕
著者等紹介
東海林さだお[ショウジサダオ]
本名庄司禎雄。昭和12(1937)年東京生れ。早稲田大学露文科中退。45年第16回文芸春秋漫画賞、平成7年第11回講談社エッセイ賞受賞。9年、漫画とエッセイ両分野の活躍により第45回菊池寛賞受賞
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感想・レビュー
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kinkin
82
草餅で始まった。次はカニ缶、カニの足とレースクィーンの足を比較するあたり流石!自分でクサヤを作る、エチオピア料理を味わいパフエのほじり方を研究したり軍艦巻きの考察、キンツバの観察、カマボコやナルト、ヨウカンの切り口を語ったりと今回も十分楽しめた。そして「白湯の力」たった一杯の白湯を語って話を一本作るのもすごいな。つい白湯を飲んでしまいました。ゆっくりと味わいながら。1997年3月から12月に週刊朝日連載分 2017/10/01
アズル
18
シリーズ15作目。「白湯の力」、角田光代さんが絶賛していた名エッセイです。白湯だけで、こんなにも言葉があふれる東海林さんはやはり偉大です。アンチョビで作るくさや、気になります。2014/03/15
anco
12
東海林さだおさんの丸かじりシリーズ。カニ缶はいつ開けるか、カツカレーの誘惑、焼きナスの当惑などおもしろい話がたくさんありました。2014/10/10
N氏@読書家さん漫画描いてます
11
いつも通りの安定感。いくつか気になったお店や料理が出てきたけど、この本自体が十数年も前のものなので、まだあるのかきになる。2014/10/05
夏子
8
気軽に読めて楽しい気持になる食のエッセイ。珍しい料理とかではなくて身近な明日の晩御飯で食べるかもしれないような物をとても丁寧に愛情たっぷりに紹介している所が好きです。毎年春にニュースになる造幣局の桜の通り抜けは、大阪の人には「通り抜け」だけで通じるというのは確かにそうだなあと納得。2018/01/09