出版社内容情報
昭和十九年、連合艦隊司令長官・古賀元帥と幕僚たちの搭乗機が、太平洋で消息を絶った。かれらは戦況を左右する最重要機密書類を所持していた……表題作ほか三篇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
春ドーナツ
14
さらっと調べてみたら、本書収録の甲・乙以外にも「丙・丁」まで機密扱いの事件があったようだ。吉村氏の慧眼は米国文書の精査に窺われる。作品発表時(昭和40年代)に「歴史は塗り替えられた」との新聞報道に及んだのだ。声高になることなく、事件の真相が明かされたときに、「えっ!?」と思考が停止しました。続けて、全く記憶にないけれど、教科書の太平洋戦争に関する記述はどこまで掘り下げられていたのだろうと疑問を抱いたのです。さらに、最近の・・・・・・本書とは全く関係のない事柄なので割愛させていただきますね。2018/06/06
寅次郎
1
これも面白くて一気に読んじゃいました!2010/05/19
ひろ
0
徹底した調査と、緻密な筆によるまさに吉村先生らしい書。歴史記録書としても貴重だろう。2012/06/04
彗
0
作者の事もろくに知らずに手に取った本。気づけば時間があっという間に過ぎた。文章にすんなりと引き込まれた。2009/09/24
丰
0
Y-202002/09/19