出版社内容情報
プロダクションを経営する宗形は五年間愛人関係を続けている千秋とバリ島へむかった。宗形はこの旅で千秋との愛を確認したかった
内容説明
映像プロダクションを経営する宗形は四十三歳。離婚して現在は独身。テレビのアシスタントをしている二十八歳の千秋と五年間、愛人関係にある。千秋が仕事に熱中し始めてから、宗形は千秋への愛が徐々に薄れていくのを感じていた。別離のときが近づいたのか。愛を確認しようと、二人はバリ島への旅に出た。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HIRO
2
恋愛の難しさを感じる。 男女の想いのバランスはなかなか都合よくはいかない。 もやもやしながらも、これがリアルなんだとも思えるストーリーが素晴らしい。2016/03/14
アルゴン
2
★★★ バリ島で1週間旅をする男女。旅をする小説、というのは非日常を感じさせてくれて楽しいものです。「期待すること」と「実際のリアクション」の違いも、恋愛に限らず経験することなので「あるある」と。2015/01/10
ゆゆ
1
彼女に構って欲しい、でもしつこく構われるのは嫌だ、だけどもっと2人の時間に浸りたい、という気持ちに共感した。主人公は彼女のことが好きなのに、当の彼女は主人公が別の女性のことを好きだと思いこんでいて、そのことをあーだこーだ言ってきてもやもやするという気持ちも分かる。近づきすぎたという言葉もあったけど、互いの好きに思える部分しか見えていない位の状態で恋愛をする方が幸せでいられるのかもしれない。2023/03/04