出版社内容情報
東洋の一島国から大国へと上り詰めた明治を引き継ぐ大正時代。それは日本が真の近代国家へと脱皮するための試練の時代でもあった
内容説明
難産の末誕生した山本権兵衛内閣だったが、翌年には「海軍汚職問題」が発覚し総辞職にいたる。紆余曲折し、長老大隅重信が登場する。この間、国内では皇太后の崩御、桜島大噴火、北日本の凶作、発疹チフス、ペストの流行が影を落とす。欧州ではオーストリア・ハンガリー帝国皇太子が暗殺され、戦争の足音がしのびよっていた。
目次
1 桂元老の死と桜島の大噴火
2 「シーメンス事件」と次期海相候補の召喚
3 山本内閣崩壊に首班指名が混迷
4 大隅内閣成立と風雲急を告げる欧州情勢
5 墺洪皇太子夫再暗殺事件の勃発
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