内容説明
あっっっっっっっっ…脳細胞全開!虚構が混線した今どきの現実を材料に、鬼才が挑んだ前人未到のショートショート43編。ロマンチック&バイオレンス、猫もショックで喋り出す驚愕のストーリー。エッセイ、小説、コミック…。形式を超えた表現のコラボレーション。これ1冊で72時間トベます。
目次
1 (梅宮アンナはLSDよりキク―ッ!;蝋人形の館;ネコの糸 ほか)
2 (題名なんかつけられない;内なるネコ;ママとフラダンス ほか)
3 (ババア3点セット;ドラッグ占い;「松島トモ子」剥製化プロジェクト ほか)
著者等紹介
石丸元章[イシマルゲンショウ]
1965(昭和40)年生まれ。法政大学中退。ライター、DJとして活躍するなかで発表した「SPEEDスピード」が注目され、以後、さまざまな雑誌でエッセイやノンフィクションを執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
薫風堂
3
あの『Speed』の作者石丸氏が「フィクション」を著せば、なるほど、こんな感じになるだねぇ。ま、氏いわく、「現実と虚構というヤツは、最初から全体が複雑に絡まり合ってこんがらがった、メチャクチャに混線した素材不明の鉄条網のカタマリのようなもの」(6)なんだそうで、本書は虚実入り乱れた短編集。エッセイ、小説、コミック、いろんな表現の形式で描かれる作品は、どれ一つとってもブットんだ世界。なかでも「蟻」は鳥肌モノで、文字通り、ページをめくるごとに粟立ちました。こういう攻め方もアリなのね。あー、きもちわるぅ。2011/05/23
tame
2
サイケデリック!初めこそノリについていけず軽薄さまで感じていたのだけど、一つまた一つと話を読み終えるたび世界の深みに嵌っていく心地がして、どうしようもなく楽しくて胸がキューっと切なくなる。フィクションかノンフィクションかどうだっていいと思ってたのに、段々とどこまでが本当でどこからが虚構なのか知りたくて仕方なくなるから可笑しい。もう当分の間は遠慮しとくが、たまにはこうやってぶっ飛ぶのも教養だなあ。どっかに十円玉落ちてないかな〜2016/11/21
ソレイユ
1
〈借〉勝手に全編コミックだと思い込んでいたがコミックはほんの少しで、小説やエッセイだらけのショートショート作品集だった。大体はドラッグ絡みでお下劣でそれもまあ面白いけどもたまにちゃんとした小説が入ってて意表を突かれる。「顔」「蟻」そしてルーシー三部作がお気に入り。 小説はフィクション エッセイはノンフィクション、のはずが···どっちがどっちなんだ。読んでいると本当にこんがらがってくる。現代社会もまた然り、らしい。2020/06/11
下っ端
1
石丸元章の人生はスリリングだが、退屈はしなさそう。2019/11/22
キャラメル
1
とても目を引く表紙だったので借りてみた。衝撃的な話ばかりで、異次元にいる気がした。ほとんど流し読みした。内容が内容なので気分は悪くなった。2019/06/19