出版社内容情報
幻のタウン誌の再建に情熱を燃やす私の前に、あの悪名高き伝説のスーパー・エディターが登場した──金沢の四季を舞台に描く長篇
内容説明
幻のタウン誌〈海市〉の再建のために悪名高き伝説のスーパー・エディターが登場。金沢の四季を舞台に人々の夢と郷愁を誘う連作長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chuji
3
オイラの蔵書。1992年4月初版。初出「オール讀物」昭和61年10月号、62年2月号、63年3月号、63年6月号。タウン誌「海市」の主宰冬木が主人公。そこに現れるスーパー・エディター狭間鋭二との四編の連作長編。五木さんを読んだのは久しぶりです。2020/06/03
churu
2
金沢旅行の半月後、ふと思い出して手に取った本。廃刊の危機にあっても古風で青臭い信念を捨てられないタウン誌主宰者の主人公の変遷と、悪名高き流れ者の凄腕編集者や芸妓の女達といった彼を取り巻く人間模様を金沢の風土の中に描いた物語。ケレン味満載の展開と見せかけて、後に残るのはしみじみと人間臭い物語の余韻。章が変わるごとにその余韻に引きずられてページをめくり続け、この前歩いた金沢の街並みが鮮やかに蘇る。今はこういう本を新刊で読めない時代になってしまったけど、いい歳こいて読んで初めて、いい本だなと思える。そういう本。2025/03/13
ミアロ
1
そんなに…って感じだった2008/10/14