内容説明
親鸞の主著『教行信証』を、ヘーゲルやハイデッガーなど西洋哲学の知識を駆使して初めて哲学的に読み解いた記念碑的論考。親鸞思想を「哲学」として世に知らしめた、宗教哲学不朽の名著。解説=石田慶和・岩田文昭
目次
改訂版のために
序
第一章 『教行信証』への通路
第一節 『教行信証』における方便化身土巻の位置
第二節 方便化身土巻成立の由来
第三節 正像末の史観と三願転入との関係
第二章 三願転入の問題
第一節 三願に対する従来の解釈
第二節 その難点
第三章 第十九願の解明
第一節 臨終現前の願
第二節 顕彰隠密の義
第三節 三心釈の顕彰隠密
第四章 第二十願の解明
第一節 罪障の自覚
第二節 念仏申さんと思ひ立つ心
第三節 信不具足(第十八願への転入)
註・補註
解 説(石田慶和)
文庫版解説(岩田文昭)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホシ
13
また分かりもしないのにこんな本を読んでいます。親鸞思想を哲学的に思索する本は数多いですが、本書は嚆矢となる古典的名著とのこと。三木清にも影響を与えたらしい。案の定、理解は微塵も及びません。ただ、「三願転入」が親鸞独自の信仰体験とか、浄土真宗特有の概念とかではなく、宗教一般における信仰の内面的様態の普遍的ステップなんだろう、と受け止めました。このような内容を哲学から綿密に論じたのが本書ではなかろうかと。私は仏教には結局、自力も他力もないと感じていますが、この感覚を本書は論じているのではないかなぁ。2025/06/13
Go Extreme
1
三願転入:自力 他力 浄土往生 阿弥陀仏 信仰の深化 精神現象学 宗教的成長 信仰の決断:宗教的実存 宗教的決断 信心の発起 至心発願 他力信仰 発菩提心 祈りの本質 宗教的自由 信仰の選択 親鸞の哲学:教行信証 田邊元の影響 ヘーゲルの精神現象学 絶望からの救済 宗教的変容 実存の探求 宗教的超越:自己超克 内面的葛藤 信仰の歓喜 罪悪感の超越 変容と成長 悟りへの道 他力の受容 超越的救済 現代への応用:救済の普遍性 信仰の実践 倫理的超越 他力的自発性 宗教の社会的役割 宗教的共生 宗教的倫理2025/03/10
-
- 電子書籍
- 【単話版】魔王城の料理番 ~コワモテ魔…
-
- 電子書籍
- せっかく公爵令嬢に転生したんだから長生…
-
- 電子書籍
- 鑑定能力で調合師になります 5 ヒーロ…
-
- 電子書籍
- 天と地と狭間の世界イェラティアム(サー…
-
- 電子書籍
- BREATH ソノラマコミック文庫