文春新書<br> 不平等との闘い―ルソーからピケティまで

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文春新書
不平等との闘い―ルソーからピケティまで

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  • サイズ 新書判/ページ数 248,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166610785
  • NDC分類 331.85
  • Cコード C0295

出版社内容情報

なぜ不平等は生まれるのか? どうすれば平等に近づけるか? 経済学者たちが問い続けてきた二六〇年間の議論が、この一冊で分かる!「ピケティが示した不平等の歴史的な展開を、さらに歴史的に俯瞰する。格差論の

未来のために!」――『21世紀の資本』共訳者・山形浩生氏 推薦



フランスの経済学者トマ・ピケティによる大著『21世紀の資本』が公刊されたのは2013年。その後、ノーベル経済学受賞者のスティグリッツやクルーグマンらの推薦もあって英訳から火がつき、瞬く間に世界的にベストセラーになりました。

しかし、どうしてそのような大ブームになったのでしょうか?

実は、すでに下地はできていたのです。高度成長を終えた先進国のなかでは、ピケティしかり、日本の「格差社会」「大衆的貧困」ブームしかり、明らかに「不平等ルネサンス」とでもいうべき学問的潮流が起きていたのでした。

それではいったいいつ、経済学者たちの「不平等との闘い」は始まったのでしょうか? 本書では、ピケティ的な意味での「市場経済の中での不平等(所得や資産の格差)」に焦点を絞り、その歴史を紐解きます。

まずは18世紀にフランス革命の思想的後ろ盾となった、ジャン=ジャック・ルソーと、そして“神の見えざる手”で知られるアダム・スミスから議論を始め、マルクス経済学、近代経済学、ピケティの下準備となった期間「不平等ルネサンス」、現代のピケティまで、260年間におよぶ不平等と闘った学問的軌跡を追っていきます。

稲葉 振一郎[イナバ シンイチロウ]

内容説明

不平等や格差の議論は、そもそも、いつから、誰がしてきたのか―。トマ・ピケティ『21世紀の資本』で火がついた「不平等との闘い」二六〇年の学問的軌跡を、丹念に紐解く。

目次

はじめに―ピケティから、ルソーとスミスへ
スミスと古典派経済学―「資本主義」の発見
マルクス―労働力商品
新古典派経済学
経済成長をいかに論じるか
人的資本と労働市場の階層構造
不平等ルネサンス(「クズネッツ曲線」以後;成長と格差のトイ・モデル;資本市場の完成か、再分配か)
ピケティ『21世紀の資本』
ピケティからこころもち離れて

著者等紹介

稲葉振一郎[イナバシンイチロウ]
1963年東京都生まれ。明治学院大学社会学部教授(社会倫理学)。一橋大学社会学部卒業後、東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

47
マクロ経済学の基礎をきちっと理解できている方向けの本。不勉強な私は・・・。2016/08/08

masabi

16
経済学の基礎がわかるとより理解できると思うのだが、基礎部分からやり直して再読したい。ピケティの議論を経済学説史の中に位置付けようとするもの。ルソーの「不平等は悪か?」という問いに対してある意味で論点をずらした返答をしたスミスのように、時代を超えて平等を達成して何を実現したいのか(例えば弱者の救済)と再度の論点ずらしが反復する様を見る。2016/08/19

すたんど(Showji)

14
「平等」か「成長」かをめぐっての議論を、ルソーとスミスの過去にまで遡っての解明を試みたもの。すなわち、「不平等の起源は、社会を営んでいるそのことに内在する」とする、ルソー的スタンスと、「(市場に委ねれば)全体としての生産が向上し、(いわゆる)貧困層の生活水準が引き上げられる」というスミス的スタンスとの対比から、マルクス、新古典派経済学を経て、近年の「不平等ルネサンス」とピケティの議論までを一瞥したもの。労作と思うのだが、いかんせん私の読解力がついていかなかった。捲土重来を期したい。2016/07/24

Ex libris 毒餃子

6
不平等をテーマに据えて経済学を論じた本。2019/04/30

izw

5
9/7に開催されたワークショップ「人工知能と経済の未来」を考える、で登壇していた経済学者のことが知りたくなり、気楽に読めそうな著作を買ってきた。まず稲葉氏の本書を読み出したが、なかなか終わらず、結局2か月間断続的に読むことになった。ピケティが『21世紀の資本』で論じてる不平等を理解するために、不平等についての論説の歴史を解説している。簡明に、わかり易く展開されていると思うが、門外漢としてはなかなかさらっとは読めず、結局よくわからないまま終わってしまった。 2016/12/11

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