文春新書<br> 日本破滅論

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文春新書
日本破滅論

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  • サイズ 新書判/ページ数 262p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166608713
  • NDC分類 304
  • Cコード C0236

出版社内容情報

グローバリズム、マスメディア、反・公共事業、アカデミズム、地方分権……。日本の没落をもたらした様々な「罠」を撫で斬りにする。

内容説明

この国の政治、経済、社会に危機をもたらしたものは何か。構造改革、デフレ下の大増税、自由貿易至上主義、ポピュリズム…その根本にある日本の病理を気鋭の論客二人がえぐりだす。

目次

第1章 大震災を食う―危機論(東日本大震災から見えてきたもの;日本人は震災を「食った」か ほか)
第2章 学者・官僚・メディアの嘘―パラダイム論(震災復興は「もったいない」;朝日新聞の本音と建前 ほか)
第3章 新幹線と失われた20年―物語論(東海道新幹線の物語;「はやぶさ」が仕分けられないために ほか)
第4章 沈黙のらせんを絶て―政治論(「ぶれない政治」の危うさ;国民は官僚主導を望んでいる? ほか)
第5章 マクド経済学が世界を蝕む―経済論(リーマン・ショックは経済学も吹き飛ばした;失われた経世済民の志 ほか)

著者等紹介

藤井聡[フジイサトシ]
1968年奈良県生まれ。京都大学工学部土木工学科卒、同大学院土木工学専攻修了後、同大学助手、助教授、東京工業大学助教授、教授を経て、現在京都大学大学院教授ならびに京都大学レジリエンス研究ユニット長。専門は国土計画等、公共政策に関する実践的人文社会科学全般

中野剛志[ナカノタケシ]
1971年神奈川県生まれ。東京大学教養学部卒。エディンバラ大学より博士号取得(社会科学)。経済産業省産業構造課課長補佐を経て、2012年5月まで京都大学大学院工学研究科准教授。専門は経済ナショナリズム(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fonfon

15
藤井聡x中野剛志、このおふたりのほうが、よほど颯爽とした「維新の志士」ではないでしょうか?活力のある人間は行動を変える、だが、活力のない人間は認識を変えてしまう。「沈黙のらせんをたて!」という主張には大いに賛同します。小賢しく黙ってしまう大衆の「沈黙のらせん」が長期化すればするほど、少数意見が大多数の方向性を変えてしまう危険に警鐘をあげておられます。これは希望の書。タイトルは良くないです。編集者遊びすぎ!タイトル変えたほうが、評判良くなると思います。2012/10/11

さきん

13
この国の政治、経済、社会に危機をもたらしたものは何か。構造改革、デフレ下の大増税、自由貿易至上主義、ポピュリズム…その根本にある日本の病理を気鋭の論客二人がえぐりだす。2015/07/19

K

10
あんま役に立たないけど、ハイデガー哲学の要約とか村上春樹の海辺のカフカの引用は良かったね。2016/07/18

蛞蝓書房

9
「文芸書ばかり読まんと、勉強の本も読みなはれ。」と上司に言われて、この本を読んだ。むむむ。勉強になる。しかしさすがは京大の先生。難しい話を簡単に言う。これだけではさっぱりわからんので、他の本も読むとしよう。2013/04/03

ミッキー・ダック

8
「列島強靭化論」の藤井氏と「TPP亡国論」の中野氏の対談。二人の根底にあるのは、現実を見ない経済学への批判、構造改革とグローバル化でデフレと格差を拡大した新自由主義への批判、思考を停止し私利私欲に走る大衆への批判である。日本の政治家・官僚・企業家・学者・メディアがそうした思考に陥り日本を破滅に導く動きをしていると警告し、自らは、本来の国民のために諸学問を俯瞰した総合的な経済政策の立案を志し、多数派に対抗して言うべきことを言い続けることを使命としている。政治・経済・社会について考える時の基礎を教えられた。 2013/03/24

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