文春新書
風呂と日本人

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  • サイズ 新書判/ページ数 276p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166606306
  • NDC分類 383.6
  • Cコード C0239

内容説明

いかにして、我われは、世界一の「風呂好き」民族となったのか。温湯浴は支流。温泉浴も傍流。風呂の本流は蒸し風呂にあり!あくなき追跡。くつがえる通説。入浴の知られざる文化史。

目次

第1章 里の石風呂、海辺の石風呂
第2章 伊勢と豊後の風呂遺構
第3章 文献でたどる日本沐浴史
第4章 重源と東大寺再建
第5章 風呂があった場所に付いた地名
第6章 中世の山城と風呂
第7章 東日本の石風呂
第8章 蒸し風呂から温湯浴へ
第9章 八瀬の窯風呂と朝鮮の汗蒸
第10章 風呂が来た道

著者等紹介

筒井功[ツツイイサオ]
1944年、高知市生まれ。元・共同通信社記者。主に社会部に籍を置き、司法、事件担当が長かった。42歳で退職後は民俗学関係のフィールド研究をつづけ、現在は非定住民の生態や、白山信仰の伝播過程の取材に当たっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まいご

1
現在では混同されている風呂と湯の違い。筆者が足で調査した各地の風呂跡。しかしなお、蒸気浴から温湯浴へいかにして移行したのか、日本人の風呂愛はどこに由来するのか明確にならずもやもやが残る。本書では温泉についてはほとんど触れられておらず、そちら側からの推論も知りたい。 2018/05/24

わたる

1
現代では浴槽に湯を張る入浴を「風呂」と呼びますが、昔は「湯」と言っており、「風呂」は別の入浴法を指していました。それが蒸し風呂で、この本はその蒸し風呂(石風呂)を中心に据えて日本人と入浴の歴史を探っています。様々な種類の風呂を網羅的に紹介しているだけという面もありますが、蒸し風呂、湯を張る風呂、温泉といった沐浴の歴史をたどることができます。2011/09/15

アニリン塩酸塩

0
日本人のお風呂の歴史を辿る。岩で作られた蒸し風呂。水をためて焼いた石を入れて作る風呂。作者が情熱を持って調べているのが良い。しかしこれを見ると、岩で作られた風呂は残っているが、今では痕跡の残っていない風呂というのも随分あったのではないかと思える。2016/04/21

草津仁秋斗

0
資料。2014/09/29

みち

0
日本の風呂の変遷を辿る。今の一般的な、水に浸かるスタイルは、どうも最近確立されたものらしい。2025/05/17

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