内容説明
一九一二年のストックホルム五輪に日本人として初めて参加した「日本マラソンの父」金栗四三以降、日本は傑出したランナーを数多く輩出してきた。孫基禎、田中茂樹、君原健二、円谷幸吉、瀬古利彦、宗茂・猛、中山竹通、谷口浩美、森下広一、有森裕子、高橋尚子―。時代の変化、周囲の期待、そしてランナーの意思。彼らが闘ったレースとその肉声に迫りつつ、日本マラソン百年の変遷を辿る。「日本人の精神史」に通じる、出色のスポーツ人物列伝。
目次
第1章 坂の上の雲―金栗四三
第2章 苦い勝利―孫基禎
第3章 アトムボーイ―田中茂樹
第4章 完走者―君原健二
第5章 貴公子―瀬古利彦
第6章 朗らかランナー―谷口浩美
第7章 復活―有森裕子
第8章 ジョガー娘―高橋尚子
著者等紹介
後藤正治[ゴトウマサハル]
1946年、京都市に生まれる。京都大学農学部卒業。ノンフィクション作家。『遠いリング』(岩波現代文庫)で講談社ノンフィクション賞、『リターンマッチ』(文春文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



