出版社内容情報
日本の古街道を歩き、古い町や村を訪れ、その場に立って人間の営為や自然を観察しつつ、歴史に造詣の深い著者が思索する。従来の紀行文の範疇を越えた新しい文学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Book Lover Mr.Garakuta
15
【図書館】【速読】:司馬さんらしさが出てて面白かった。博学なのは自明の理の事乍ら、あふれ出んばかりの言葉の中に日本人とは何たるもんやと言うのが伺える。又、日本に生まれて欲しいと思った。2025/04/11
めぐみこ
3
湖西のみち、竹内街道、甲州街道、葛城みち、長州路、陸奥のみち、肥薩のみち、河内みち、洛北諸道、郡上・白川街道と越中街道、丹波篠山街道、堺・紀州街道、那覇・糸満、石垣・竹富島、与那国島…を収録。中世をぶちやぶって近世を招き寄せようとした信長、商業的性格を持っていた豊臣政権、百姓の原理で統治した徳川幕府。それぞれへの考察が面白い。2019/05/17
ケン
1
司馬氏のエッセイの楽しいこと。色んな知識を得られるのは勿論だけど、何気に書く文からこぼれ落ちるユーモアに魅せられます。2024/08/13
アンディ・ワイス
0
「街道をゆくシリーズ」のその2。今回は湖西、甲州、葛城、長洲、河内、堺・紀州、沖縄などを回る。各街道で共通して感じるのは原日本人と渡来人の話。上古の昔にこれらの人々がどのように交わりあっていったのか。東京のように歴史の浅いところでは分からない話である。この話が40年経過した現在、その後の研究によってどう変わったのか、或いは変わらなかったのかが知りたい。2024/06/16
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