内容説明
在日コリアンが礼拝し運営するキリスト教会は、韓国人ニューカマーの参与などで信者が多様化していくなか、どのようにそういった集団を包摂してきたのか。1980年代以降「エスニック・チャーチ」として日本各地の教会の理念や活動が再編されてきた過程を、組織マネジメントの方法に着目し、インタビューや教会資料の分析などからその特徴を明らかにする。
目次
序章 エスニック・チャーチの発生論から継承/変容論へ―本書の目的・視点・方法
第1章 在日コリアン社会の形成と変容
第2章 朝鮮(韓国)におけるキリスト教の歴史的展開と新旧コリアンへの影響
第3章 在日大韓基督教会(KCCJ)の再建と世代交代
第4章 エスニック・チャーチからマイノリティ教会へ―KCCJ大阪教会
第5章 在日ホーリネス教会の再建と変容―東京・大阪・広島を事例に
第6章 エスニック・チャーチから日本宣教を行う教会へ―広島第一教会
第7章 宣教団体の支援による再建と葛藤―単立教会に至る東京福音教会の再建過程
第8章 エスニック・チャーチの維持・継承―東京福音教会
補論 国際結婚夫婦の信仰生活―信仰の深化と教会への帰属意識
終章 エスニック・チャーチの展開パターンとその要因
著者等紹介
荻翔一[オギショウイチ]
日本学術振興会・特別研究員(PD)。宗教社会学・「移民と宗教」研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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