出版社内容情報
花神(二) 他十四篇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Book Lover Mr.Garakuta
15
【図書館】【速読】:江戸幕末期明治維新の頃の長州藩藩士大村益次郎(村田蔵六)の話他短編小説。どの作品も面白かった。花神の続きも、司馬遼太郎さんらしい切り口で描かれており、大変興味深く面白かった。彼の様な才能のある文人1500年に一度の人物らしい。2024/09/04
湯一郎(ゆいちろ)
4
とりあえず『花神』のみ読了。徹底的に合理的な行動をする村田蔵六の姿に最後まで楽しめた。西郷との比較もわかりやすく面白い。情の西郷、理の村田といったところか。しかし実は強烈なナショナリスだったというのもわかりやすくていい。イネとの会話もいい。最後に暗殺を支持したのはやはり海江田なのか。海江田とのやりとりも面白かった。そりゃまあ海江田も頭にくるだろうなあ。 追記。『千葉周作』『人斬り以蔵』『英雄児』などいくつか読んだ。幕末は群像劇。短編で読むのは色んな側面が見えていい。2018/12/04
ケン
2
大村益次郎。なんだか難しい人なんでしょう。近くに居て欲しくは無い人物。でもこう言う人とこう言う人を理解する人が時代を作って行くのでしょう。2022/09/21
てらさか
0
花神の続きと短編が2:8くらいに感じられる。襲撃されてから死ぬまでの間はやりのこしはなかったのか、悔いはなかったのか、それでいいの?と思ったりもした。2024/05/19
迷ってばっかり
0
花神の後半及び短編16編。大村益次郎は面白い。奇人ではあるかもだけどここまで突き抜けていると惹かれる自分がいます。短編も良かった。「千葉周作」「英雄児」「侠客万助珍談」は「北斗の人」「峠」「俄」のパイロット版のようなものかな。また、絵師が主人公の物だったり、世良修蔵他あまり注目されていない?人物が主人公であったりと読み応えあった。2020/08/12