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小説東京帝国大学・火の虚舟
感想・レビュー
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birdrock
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あとがきより 「欧米先進国に早く追い付け主義の帝国大学の教育に科学 性は、それが濃厚になってくるにつれて天皇制と衝突した。 そのたびに「学問」は萎縮し、帝国大学は当初の撥刺性を 失い、次第に蒼古たる殿堂と化してゆく。」 面白かった。いわゆる皇国史観が形成されていく初期の出来事(史実)が丁寧に記されている。我が国の最高の頭脳を誇る博士たちのなんと愚かで浅ましいことか。 ・哲学館事件 ・七博士事件 ・日比谷騒動 ・戸水事件 ・学制改革談義 ・南北朝正閏論争 ・大逆事件 ・飯野吉三郎、奥宮健之、吉野作造2024/05/10